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このテーマの最後に世界規模で考えたい省エネの事実
2019.07.02
弊社の建築に対する考え方
省エネについて
個人規模で考えたい省エネの話を前回しましたが、
今回は世界規模でなぜ省エネを考えたいのか?をお伝えしましょう。
まずはじめに知って欲しいのは、二酸化炭素濃度についてです。
部屋の中でたくさん人が集まると酸素が薄くなって気分が悪くなったことはありませんか?
これは二酸化炭素濃度が原因です。単位をppmで記しますが、この数字が高くなればなるほど、濃度が高いことを示しています。
まずはこのグラフをご覧ください。
The Keeling Curve で検索するとHPが出てきますが、これは1700年からの二酸化炭素濃度の変化を示したグラフです。
特に1950年を境に濃度が一気に高くなっているのが分かるでしょう。
それまでは、排出する二酸化炭素と植物から作り出される酸素のバランスが取れていて270ppmで推移していました。
それが人類が排出する二酸化炭素濃度や森林伐採などにより、酸素を作り出す能力が追いつかなくなったのです。
そして自然界の二酸化炭素濃度が400ppmを越えると、体調を崩し始める人が出ると聞いています。例えば、天候の変化で体調を崩しやすくなるというのもその兆候なのですが、ここ数年で天候による体調不良になるケースは身近で増えていませんか?
「400ppmを超えないようにしよう!」
という呼びかけも虚しく2014年に、400ppmを越えるようになってしまいました。
二酸化炭素濃度が上がれば上がるほど自然界に色々な悪影響を及ぼします。
地球温暖化の話もありますが、その因果関係に関しては情報が錯綜して、確実なことは言えません。
ただ、確実に言えるのは体調を崩す人も出てきたという事実でしょう。
では、どうしていけばいいのでしょうか?
例えば、森林の確保の問題です。
森林ですが伐採のスピードより植林のスピードの方が高くなると森林は確保できます。日本の場合は、木が成長して伐採できるまで平均して60年。ドイツの場合は100年かかります。
そこから分かることは、日本の場合は木造住宅の場合最低60年、ドイツの場合は最低100年持たせることが自然と共生するために必要な条件です。これは誰の目から見ても明らかなことです。
日本の場合、子供や孫の代につなげて行くには、最低60年保つことが出来る木造建築を作ることが重要なのです。省エネに対して、建物の長寿命化が大切なのはここから分かっていただけると思います。
そして、二酸化炭素の排出を押させるために、私たちが身近なところで出来ることが「光熱費削減」です。
電気を作るために、ものすごく多くの二酸化炭素を排出しているからです。
そういう意味でも、高気密高断熱の建築が重要になってくるわけです。
しかし、高気密高断熱建築について
「高気密高断熱の家って息苦しそう」
「周辺環境を生かさない単なる箱型シェルターなのでは?」
など、一般の方や業界の中でもそういう意見があります。
次回は、その辺の誤解についてもお伝えします。
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。