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お湯って、暖房よりエネルギーを使っていたのを知っていましたか? 〜おすすめ!太陽熱でお湯をつくる!〜
2019.07.21
弊社の建築に対する考え方
再生可能エネルギー(自然エネルギー)の活用
省エネ(エコハウス)
前回は、太陽光を暖かい暖気として家に取り込む話をしましたが、今回のその太陽熱でお湯をつくる!という話をしましょう。
太陽光の熱を暖気として取り入れる以外に「温水にして取り入れる」という方法があります。いわゆる「ソーラー温水」というものです。これは以前からあるシステムなのですが、良く故障が起きるなどのうわさが飛び交っていて、あまり採用されることがありませんでした。
しかし、ここ最近の技術の発展と、3.11の震災以降色々な角度で見直されています。というのも、省エネに貢献する割合が飛躍的に大きいのが「給湯」に関することだからです。下のエネルギー白書2016のグラフを見てもびっくりするかも知れませんが、暖房よりも年間のエネルギー消費量が多いのが「給湯」なのです。
それに対して、冷房はたった2%!この辺りはまた別の機会にお伝えしますが、どのエネルギーを押させていかないといけないかは、暖房や給湯、動力照明などなことは明らかです。
さて、話を戻しますが、省エネでは空調や家電製品の節電を言われることが多いですが、実は給湯にかかるエネルギーはこれらよりも大きいのです。そういう意味でも、一番省エネを考えるのなら取り入れる設備としてはソーラー温水は効果が高いと考えられます。
ソーラーパネル(太陽光発電)が、5〜6KWで、200万円近くかかるのに対して、ソーラー温水は通常の家庭用で50万円程度と対費用効果も高いです。
ソーラー温水の欠点の一つは見た目です。これをどうカバーするか、そして、メンテナンスがしやすいようにする工夫などです。
実際にソーラー温水を入れたお客様に聞いたところ、建て替え前まで、給湯のガス代が1万円以上毎月かかっていたのが、3,000円程度に納まっているとの事。
差額から計算すると、大体の5年でソーラー温水の設備投資費用が回収できます。
ソーラー発電に比べると回収できる年月がだいたい半分くらいになるでしょう。
昔の悪いイメージで、敬遠するのではなく、最新の情報を強いれて、賢く活用したい設備の一つです。
追記
またこのブログを公開したあとに、「熊本地震の時に、太陽熱給湯のおかげで体を綺麗に保つことができた」というコメントもいただきましたが、そういう意味でも威力を発揮します。
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。