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- 設計料はこう決まる|設計事務所選びの前に知っておきたい費用の秘密
注文住宅を建てるにあたり、設計事務所の設計料はいくらくらいかかるのかについてお調べでしょうか。もしそうであるならば、ぜひこの記事を読んでください。
この記事では次の情報を用意しています。
・注文住宅の設計料の概念と費用の目安
・設計事務所選びの前に知っておきたいポイント
・住まいの注文で失敗しない設計事務所の選び方
このページを読むことで、住宅が完成までの予算感や最適な設計事務所選びのポイントがわかり、設計事務所に住宅を注文するにあたっての不安を解消することができます。
そもそも設計料とは?
設計料はどのようにして決まり、その費用の相場・目安はいくらくらいなのか、注文住宅を依頼する前に押さえておきましょう。この章では、設計料の概念と具体的な数値を詳しくご紹介しています。
国土交通省が示す設計料のガイドライン
国土交通省が示す設計料に関して、以下の算出ガイドラインがあります。
国土交通省告示第15号による略算方法
直接人件費+特別経費+技術料+諸経費=設計料
これは国が示した業務報酬基準で、建築士法に基づき設計事務所が業務に関して請求することのできる報酬の基準です。
公共事業の建物の場合は、基本的にこの方法で算出しているので応札金額の参考になります。しかし、一戸建て住宅において、この算出方法を用いるか否かは、各々の設計事務所によります。
注文住宅の設計料は実際にはこうして決まる
国土交通省の告示に基づく計算方法で住宅の設計料を決めることは可能ですが、実際には、建築工事費全体に対しての割合で設計料を計算している設計事務所が多い印象です。
木造一戸建ての注文住宅の設計料の相場は、概ね総工費の10%前後といわれています。
[相場]設計料=総工費×10%前後
ただし、設計事務所の所在地(地方/東京)や実績・規模・体制、また建物の工法や規模によっても設計料の料率に違いが出ているのが実状です。以下、参考に設計料の目安をご紹介します。
・地方の新進気鋭の設計事務所:総工費の5~8%
・地方の有名な設計事務所:総工費の10%
・東京を拠点に全国区で展開する設計事務所:総工費の10~25%
このように設計事務所により設計料の違いが出るということを押さえておきましょう。
設計事務所選びの前に知っておきたい設計事務所との付き合い方
ゼロからフルオーダーの注文住宅は、すべてを自由にデザインすることが可能です。しかしすべてを自由に決めてしまうと予算がいくらあっても足りません。注文住宅ではデザインと費用のバランスを考えることも大切です。この章では、設計事務所との家づくりで、総工費を低く抑えることも可能であるということをお伝えします。
工務店と価格折衝を行ってくれる
設計事務所は、施主であるあなたの目線で、間取り・デザインと予算とのバランスを取りながら設計していきます。工務店選定や見積書精査とともに、工務店との契約時には金額折衝も行います。そのため、あなた自ら価格折衝をする必要はなく、その点で負担が少ないといえます。
工務店との価格折衝を任せて得られるもう一つのメリット
完全自由設計で間取りやデザインを考え、実施設計図面としてまとめた後、数社の工務店に見積りを依頼をします。そして工務店からの見積書を細かく精査しながら金額の妥当性を検証し、工務店1社に絞り込みます。
このように、一つの図面をもとに複数の工務店に見積り依頼を出すため、同一の条件下で最適な価格の工務店を選定することができます。
<コラム>
数社の工務店に見積りを出すと、1~2割ぐらい違う見積金額となる場合もあります。そのため建物価格で3,000万円を超えるような家の場合、見積金額で数百万円の差が出ることも少なくありません。それだけで設計料を回収できてしまうケースもあります。
このように建物の予算が3,000万円を超えるような場合は、数社の工務店に見積りを出し、金額の妥当性を検証するメリットは、より大きくなります。
設計事務所にお願いするときに注意すべきこと
設計事務所に設計を依頼する場合、「いつから設計料が発生するのか」を事前に確認しておきましょう。
設計事務所が設計する場合、その敷地に対してゼロから設計します。そのためプラン検討をする段階で、すでに経費がかかっています。ハウスメーカー は無料で図面作成するため、設計事務所も同様に考えられがちですが、そうではありません。
スムーズな家づくりとなるためにも、いつから設計料がかかるのかについては、事前に確認しておきましょう。
まとめ:住まいの注文で失敗しない設計事務所の選び方3つのポイント
家づくりは、誰にとっても大きな買い物です。そして人生において家族と共に多くの時間を過ごす空間だからこそ、失敗を回避したいものです。設計事務所選びで失敗しないよう、事前に以下の3つのポイントをしっかりと確認してください。
1、ホームページへの個人住宅の事例の掲載の有無を確認する
2、遠隔地でも引き受けてもらえるかを確認する
3、完成披露会に足を運び設計士との相性を確かめる
これら、設計事務所選びで失敗しないための確認ポイントについては別の記事でさらに詳しくお伝えしています。以下のリンク先の記事を合わせてご覧になってください。