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- 快適なセカンドハウスを設計するための間取りのアイデア6選
自由で快適な生活スタイルを求める人の増加、テレワークの普及などを背景に、最近セカンドハウスに注目が集まるようになっています。
この記事では、住み心地の良い快適なセカンドハウスを設計するための間取りのアイデアについてくわしくお届けしてまいります。
Contents
快適なセカンドハウスを設計するためにぜひ取り入れたい間取りのアイデア6選
間取りのアイデア①【大きな開口部を南面に取る】
開口部というのは、窓や出入り口の事を表す言葉です。
自然の中に建てられるセカンドハウスの場合、大きな開口部を取るような設計にすることで、明るく開放的な空間を手に入れることができます。
広々とした窓越しに季節の移ろいを感じたり、窓を開ければ心地よい風が通り抜けるなど家に居ながらにして自然に親しめる環境というのはとても贅沢ですね。
この時に気を付けていただきたいのが、大きな開口部は南面に取ることが望ましいということ。
というのも、東面や西面に大開口部を作ってしまうと、夏は暑く冬は寒い家となってしまうからです。
家から熱が逃げる割合は窓からが約7割というデータがあるように、大きな窓であればあるほど、こうしたデメリットが問題になってきます。
ですので、景観上どうしても南面ではなく西面や東面に取りたいなどという場合には、熱線反射ガラスを使うなどの工夫をすると良いでしょう。
熱線反射ガラスとは、ガラスの表面に薄い金属膜をコーティングしたもので、日差しを遮り窓側の温度が上がるのを和らげる働きを持っています。
もしくは、断熱機能を持ったシャッターを取り付けて、夏場の景色を見ない時間帯にはシャッターを下ろすことをお勧めします。
【2階LDK南側に大きな開口部を設けた例】
アイデア②【自然と触れ合える環境や設備を作る】
自然豊かな環境に建てるセカンドハウスの場合は、より積極的に自然を楽しめるような設計にしてみてはいかがでしょうか?
家のリビング近くの屋外にデッキを設置して、テーブルやイス、ソファーなどを設えるとアウトドアリビングにすることが出来ます。
カフェで言うと、テラス席があるようなイメージです。
敷地にゆとりがある場合、気候の良い時には、デッキや庭にテーブルを置いて食事をゆったりと楽しむというのもセカンドハウスだからこそ味わえる醍醐味と言えそうです。
また、ICTの活用によりテレワークが進んでいますので、セカンドハウスに半屋外空間を作って、そこで仕事をするというのも気持ちが良さそうです。
フラットな屋根をまっすぐ延長することで軒下を作ってみたり、大型のシェードやタープを使えば簡単に半屋外空間が作れます。
ただし、半屋外空間の設置で気を付けていただきたいことが一つ。
それは、年々夏場の日差しが強烈になってきているということです。
遮光が上手くできる作りにして、熱中症にならないような工夫をされることをお勧めします。
【2階LDKに面してバルコニーを計画し開放的な半屋外空間とした例】
アイデア③【サウナと開放的なお風呂を作る】
最近では、「サウナ―」という言葉が誕生するくらいサウナを愛好する人たちが増えてきています。
サウナに入ると血行が良くなり、発汗作用もあるため手軽に健康的な身体作りが出来ますし、サウナで瞑想を行うとストレスや不安の解消効果があるとも言われています。
心身ともに様々な効果のあるサウナ、セカンドハウスで気軽に楽しめたら家族との語らいや招待した友人とのコミュニケーションの場所作りというメリットにもつながりますね。
実は4〜5人が入れる大きさまでのサウナであれば、意外と簡単にセカンドハウスに設置することが出来ます。
更に敷地や予算に余裕があれば、サウナに加えて露天風呂のような開放的なお風呂づくりをするのも非常におすすめです。
お風呂を思い切って広々とした間取りにして、大きな窓を設ければ、美しい自然を眺めながら入浴することができますね。
またお風呂に半屋外空間を設けて露天風呂風にするというのも良いでしょう。
セカンドハウスを利用する週末には時間にゆとりもあると思いますので、こうしたサウナやお風呂があれば、昼間からゆったりとしたバスタイムを楽しむことも出来ますね。
アイデア④【屋内プールを設置する】
セカンドハウスを持つからには、豪華にプール付きの家にしたいと望む方もいらっしゃいますよね。
プール付きのセカンドハウスと言うとリゾート気分が味わえる屋外のプールを思い浮かべるかもしれませんが、屋外プールですと使用期間が夏場限定となってしまうため、できれば屋内のプールをお勧めしたいと思います。
屋内プールがあれば年間通して、体力づくりや健康維持に良いとされる水泳を自宅に居ながら気軽に出来ます。
高齢になってからの運動は、けがのリスクに注意しなければなりませんが、プールがあれば膝への負担も軽い水中ウォーキングを日課にしても良さそうです。
屋内プールの設置費用の目安は、プールの大きさにもよりますがだいたい数百万円〜1000万円が相場です。
近い将来、新たな疫病やパンデミックの再来が予想される中、外出を控えなければならない時でも関係なく運動習慣を維持できる屋内プールの設置は、今後ニーズが増していくと予想されています。
もし、どうしても屋外プールにこだわりたいという場合には、プールのそばにサウナを設置すると、プールで体が冷えたらサウナで暖まることが出来るので、利用できる時期を長くすることが出来ます。
この場合は、ぜひ屋外プールとサウナを合わせてお考えになると良いかと思います。
アイデア⑤【暖炉を設置する】
自然豊かな環境に建設するセカンドハウスで、根強い人気を誇るのが暖炉のある家です。
都会では、煙突から出る煙や煤の問題から家に暖炉を置くというのはなかなか厳しいものがありますが、敷地面積が広い、もしくは隣家との間にある程度の距離があれば、セカンドハウスに暖炉を設置する夢を叶えることが出来ますね。
暖炉の魅力は、何といっても美しい炎が見られること。
暖炉のそばのロッキングチェアに座りながら、炎を見つめ、薪のはぜる音にそっと耳を傾ける落ち着いた時間…そんなひとときを過ごしたいと憧れを持つ方も多いと思います。
炎には、人をリラックスさせる作用があると科学的に証明されています。
具体的には、炎の波形には1/fと呼ばれるゆらぎがあるため、私達に本能的な快適さや快感を与えてくれるのです。
また、薪を燃やすことで発生する遠赤外線効果で、体の芯から温めてくれる効果もありますし、石油や天然ガスなどの化石燃料を使ったストーブよりも地球環境に優しいというメリットもあります。
ただし、薪を入手するルートや薪を保管する場所を確保するなど、クリアしなければならない課題もあります。
もし、薪を導入するのが難しいようであれば、ペレットと呼ばれる木質のチップを用いるペレットストーブを検討されるのも良いかと思います。
ペレットは間伐材などで作られるため、地球環境に優しいという特徴があります。
そしてペレットストーブは煙突を設置する必要が無いなど、薪ストーブよりもお手入れが簡単なので、最近は特に人気となっています。
ちなみにペレットストーブには、輻射式(ふくしゃしき)と温風式の2種類のタイプがあります。
輻射式というのはストーブ本体が熱されることで部屋全体を暖める仕組みです。
輻射式のペレットストーブは、部屋が暖まるまでにある程度の時間がかかりますが、薪ストーブと同様に体の芯までぽかぽかと温かくなる、熱を放射する型式のストーブです。
一方、温風式というのは、ファンヒーターのように温風を放出することで部屋を暖めるタイプのストーブです。
もし、ストーブの上に鍋を置いて調理をしたい場合などには、輻射式のペレットストーブを選んでください。
温風式の場合はストーブ自体があまり熱くならないため調理をする事が出来ないので注意が必要です。
尚、ペレットストーブを設置する際、自治体によっては補助金制度が利用できる場合があるため、ぜひ事前にお調べになって利用されることをお勧めします。
【LDKに暖炉を計画した例】
アイデア⑥【風水や家相を取り入れた間取りを計画する】
セカンドハウスを建設する際に、ぜひ取り入れてみたいのが風水や家相の考え方です。
風水とは5000年以上前の中国で作られたいわば環境哲学の事。
人と自然が共存し、衣食住の環境を整えて、よりよい生活を送るための知恵の結晶だと言われています。
家相というのは、家の配置や間取りなどを組み合わせて運気を上げるという考え方で、こちらは平安時代に中国から日本に伝来し、陰陽道なども加味しながら日本の風土や生活様式に合わせて独自に発展してきました。
セカンドハウスを設計する際にはぜひ風水を取り入れて建物自体の癒し効果も高められたら良いですね。
自然豊かな土地で尚且つ、風水・家相を取り入れれば、環境と調和した最高のセカンドハウスづくりが出来るので、間取りを考える際にはぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
最近では、風水や家相の良い家づくりを求める人たちが増えてきています。
実際に、風水・家相が整った中古物件のニーズも高まっていますので、より資産価値の高いセカンドハウスにするためにも意識されることをお勧めします。
まとめ【快適なセカンドハウスを設計するための間取りのアイデア6選】
この記事では、快適なセカンドハウスを作るための「間取り」に注目してお届けしてまいりました。
生活に自然を取り入れやすくする工夫や、健康を維持し心をリラックスさせるためのアイデアを取り入れて住み心地の良い間取りを考えていくとセカンドハウスがより魅力的なものになりそうです。
さらに風水・家相を意識することで運気を上げるだけでなく、不動産価値も高められるので、こうした視点も意識しながら、あなたにピッタリの間取りがどのようなものか、ぜひお考えになってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。