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- 注文住宅10の失敗事例とプロが教える後悔しない家づくりの知恵
注文住宅は、人生でとても大きな買い物です。しかし、初めての家づくりではどんなことが失敗につながるのかもわかりませんよね。家族みんなが幸せに暮らすための『家』だからこそ、事前にしっかり調べて、悔いのない家づくりを進めましょう。
この記事では、よくある注文住宅の失敗事例をご紹介するにとどまらず、現役プロの設計士が、より踏み込んだ専門的な知見での「注文住宅の失敗事例」・「後悔しない家づくりの知恵」をご紹介します。この記事を読み終えるときには、注文住宅での失敗事例を避け、後悔のない家づくりの知恵を得ることができます。
Contents
注文住宅の失敗事例【1】間取り
間取りは、家づくりにおいて最も大切なポイントです。一つひとつの部屋がどれほど素敵であっても、間取りで失敗してしまうと「こんなはずではなかった…」「想像していたものと違う…」と大きな後悔が残る家になってしまいます。
注文住宅での間取りの失敗事例から学び、間取りで後悔しないためのポイントを押さえておきましょう。
間取りで失敗したこと
間取りで失敗してしまう大きな要因として、設計士が施主の要望を鵜呑みにし、素人の考える間取りのままに設計してしまうことです。そのために、使い勝手が悪く、不便な間取りになってしまうことがあります。
ハウスメーカーであっても安心してはいけません。設計する人の経験値によって、でき上がる間取りは全く異なります。
例えば、「明るく開放的に」「吹き抜けのある間取りに」といった要望の場合、経験値のある設計士であれば、明るく開放的な空間を設計するとともに、夏場の暑さや冬の寒さといった住まいの『快適性』も考えます。
吹き抜け空間にふさわしい断熱工法、吹き抜け空間で生じる温度差の不快感、その地域における最適な冷暖房設など、要望の裏側にあることも同時に考えながら設計していきます。
家づくりは、部分部分の要素を落とし込むだけでなく、俯瞰的にトータルに設計を進めることが大切です。この視点を欠いてしまうと、要望の「要素」だけを取り込んだ表面的な間取りになり、使い勝手が悪かったり、快適性が欠けた間取りになってしまいます。
間取りで後悔しないための知恵
間取りで失敗しないためには、間取りの図面を描く設計士の経験値がとても大切です。ハウスメーカーであっても、メーカーの名前に惑わされず、経験値のある設計士に担当をお願いしましょう。
また、ハウスメーカーで注文住宅を進める場合は、担当営業マンの経験値や人柄も大切です。ほとんどの人は、営業マンの能力や人間性についてあまり重要視していません。しかし、営業マンは長きにわたる家づくりの窓口なので、自分との相性や能力値も確認しておきましょう。
住宅展示場での見学の際は、「もしかしたらこの人が営業担当になるかもしれない…」そういった視点で、営業マンの人柄や経験値を観察することをおすすめします。
具体的には、以下の2つのポイントが大切です。
・メーカーの場合、自分と相性が良い営業マンであること
・10年以上の経験がある設計士に設計してもらうこと
以上が間取りで後悔しないための大きなポイントですが、ハウスメーカーや工務店に設計を依頼する場合、できれば何社かに間取りを描いてもらい比較検討してすることをおすすめします。ただ、設計費用がかかる場合があるので、事前に設計料の確認はしておきましょう。
ハウスメーカーの注文住宅で成功している人は、以下のポイントをきちんと押さえています。
・10年以上の経験値があり、成績トップの営業マンに担当してもらう
・経験値があり、自分たちのデザインの方向性や価値観を理解してくれる設計士を選定してもらう
ハードルが高い内容に思いますが、後悔のない家づくりのために、あなたもぜひお願いしましょう。また紹介があるケースは、さらに良く、スムーズに安心して進めることができると思います。
注文住宅の失敗事例【2】玄関
注文住宅であれば、メインの居室だけでなく玄関も配慮しましょう。玄関は家族が使うだけでなく、来客者を最初に招き入れる場でもあります。失敗事例を避け、満足のいく玄関にしましょう。
玄関で失敗したこと
玄関で失敗が多いのは、「玄関が暗い」ことです。
玄関に収納が欲しいという要望に対して、壁面全てを収納として計画してしまうと、窓をつけるスペースがなくなり、暗い玄関になってしまうことがあります。ついつい玄関の収納量に意識が向きがちですが、暗い玄関にならないよう、光の取り入れ方にも配慮が必要です。
また、玄関の収納量の失敗例として、一般的な収納量で計画しても、実はその家族にとっての最適な収納量になっていないケースがあります。靴が入りきらないなどで使い勝手の悪い玄関とならないように、家族構成や今持っている靴の量を考慮した最適な収納量の玄関を意識しましょう。
玄関で後悔しないための知恵
玄関で後悔したいために、玄関が暗くならないよう光を取り入れる要望を伝えましょう。
玄関収納量が多く窓の設置が難しい場合でも、玄関扉の上に「欄間」を取り付けるデザインで、光を取り入れることは可能です。収納を優先してしまいがちですが、快適な玄関空間のために明るさの確保も意識しましょう。
玄関の収納量で後悔しないために、事前に今の自分たちの玄関の荷物の量を営業マンや設計士に見てもらい、それに合わせて最適な収納量で設計してもらうと良いでしょう。小さなことですが、これをすることで後悔のない玄関にすることができると思います。
注文住宅の失敗事例【3】リビング
リビングは、家族が集まりくつろぐ家の中心的な居住空間です。暮らしの快適性に大きく影響する場ですから、失敗事例を避けて過ごしやすいリビング空間を目指しましょう。
リビングで失敗したこと
リビングでの主な失敗事例を4つご紹介します。
明るさ:
リビングの大きな失敗の一つに、暗いリビングになってしまうことがあります。本来、敷地の一番光が入る場所にリビングにすると良いのですが、それが考慮されていないと明るさの足りないリビングになってしまいます。
吹き抜け:
リビングに吹き抜けを作った場合、冷暖房効率が落ちます。最適な断熱工法がされていないと、夏暑く、冬は寒い不快なリビングになってしまいます。吹き抜けをリビングにつくった場合、デザイン性だけでなく空間の快適性も忘れずに考慮する必要があります。
間取り:
人通りがある面にリビングを配置してしまうと、窓が開けられないリビングになってしまいます。家の中の間取りだけでなく、家と敷地外の関係性を見ることも大切なポイントです。
収納:
リビングの収納スペースを考慮せず設計してしまうと、物が溢れたリビングになってしまいます。物が少ないモデルルームのようなイメージではなく、実際に自分たちが置くものや荷物の量を把握し、適切な大きさで収納計画しておくと良いでしょう。
リビングで後悔しないための知恵
明るさ:
快適なリビング空間のために、リビングの明るさを確保することを伝えましょう。ポイントは敷地で最大限に光が入る場所にリビングを配することです。
吹き抜け:
リビングに吹き抜けを作るのであれば、冷暖房効率が落ちることに耐えられる断熱工法を採用しているか確認するのがポイント大切です。リビングは家族が長い時間過ごす場所なので、後悔のない快適な居住空間になるよう、最大限の配慮をしてもらいましょう。
間取り:
外の人通りが気になるような敷地では、リビングを2階にすることを選択肢の一つとして検討すると良いでしょう。私は、街中の住宅を設計する場合、6〜7割の割合で2階をLDK、1階を寝室にしています。リビングを2階にすることで、人の気配を感じず、カーテンを閉め切らない生活をすることができるので快適です。
今は2階のLDKは標準的な選択肢の一つです。これを否定するようなメーカーは、最初の段階で候補の選択肢から外してしまっても良いと思います。
収納:
自分たちがリビングに置くものの種類と量を事前に把握しておくことが大切です。置く予定の家具があるのであれば、事前に伝えるなどして設置スペースを考慮しておくと良いでしょう。
注文住宅の失敗事例【4】収納
物に囲まれた生活をしていませんか?注文住宅を建てるにあたって、今あるものを収納するスペースを確保することも大切ですが、「必要な物だけをもつ」意識が大切だと思います。それでは、収納での失敗事例をもとに、後悔しない収納計画のポイントをご紹介します。
収納で失敗したこと
1箇所に収納をまとめるとうまくいきません。一箇所にまとめると収納量が多くなり、奥のものが取り出しづらくなります。それに伴い、他の場所がもので溢れてしまうこともあります。
また、新築の家ができて引っ越しをする前に、物を減らさずに新しい家に全て運び込もうとすると、荷物が入りきらずに失敗することがあります。引っ越しをする前に、いらない物は事前に片付けて、収納バランスの取れた計画にすることが大切です。
収納で後悔しないための知恵
引っ越し前に、物を減らすことをセットで収納計画を考えることをおすすめします。引っ越し直後は、収納面積6割くらいで住み始めると良いでしょう。日本人は物が多いので、新築の家の収納面積を広く取り過ぎてしまう傾向にありますが、「収納のための家」にしないためにも、事前に物を減らす意識が大切です。
また、収納場所は一箇所集中の収納計画ではなく、家の適材適所に収納することが大切です。適材適所に収納すれば、物がなくなるということは少なくなり、使い勝手も良くなります。
例えば、洗面所に家族分の下着を収納できる計画をしておくと、家事が楽になります。こうした配慮を細部にまで取り入れることで、より快適な住まいになると思います。
高度成長期時代の背景で、日本人は物をたくさんもつという価値観ができてしまいました。そしてスクラップ&ビルドの文化で、身の回りに物が溢れているけれど精神的には乏しくなったといわれています。
日本以外の先進国では、一つのものを大切に使い続ける考え方や文化があります。一つのものをどう使い切るかを考えて、身の回りに物を置いています。日本人には、このような物を大切に使い続ける発想が少ないように思います。
新築の家が「収納のための家」にならないためにも、今ある物は必要なのか、改めて見直すことが大切だと思います。
注文住宅の失敗事例【5】階段
階段は階段の寸法だけでなく、計画する場所によっても注意すべき点が異なります。それでは階段の失敗例をもとに、快適な使いやすい階段をご紹介します。
階段で失敗したこと
階段での主な失敗例は、段差が大きくて年をとってからの階段の上り下りが厳しくなるということです。例えば、蹴上20センチは基準値内の寸法ですが、使い勝手を考えると少し高いように思います。
家族が年をとったときの、階段の使い勝手の良さも考慮することが大切です。段差を小さくすると、階段の段数は増えますが、それを考慮しても階段を緩くすることを優先した方が良いと思います。
また、階段をリビングを通って2階に上がる階段(リビングイン階段)にした場合、リビングの冷暖房の効きが悪くなり、不快な居住空間になってしまいます。適切な断熱性能や間取り計画で失敗を防ぐことが大切です。
階段で後悔しないための知恵
できるだけ段差を緩くすることで、使い勝手の良い快適な階段にすることができます。ひとつの目安として、蹴上を17〜18cmくらいにすると良いでしょう。
また、一般的な住宅の階段は13段ですが、15段くらいにすると使いやすい階段となります。標準的な階段の1〜2段増やすイメージが良いと思います。
リビングに階段を配置する「リビングイン階段」の間取りとした場合は、断熱性能を高めるか、階段に扉をつけて空間を分けるなどして、リビングの快適性を保てる計画にすると良いでしょう。
注文住宅の失敗事例【6】キッチン
キッチンは、実際に使う主婦(主夫)でないと、要望がわかりにくい場所でもあります。毎日使う人にとっては、長時間過ごす場になるので、使い勝手の良い快適な空間にすることがとても大切です。それではキッチンの失敗と押さえておきたいポイントをご紹介します。
キッチンで失敗したこと
キッチンの計画は、要望を言わず我慢したがために、後々の夫婦喧嘩の種になる場所です。キッチン計画では、メインで使う主婦(主夫)の要望を出し切ることが大切です。より具体的に実際の使うイメージを持って設計すると良いでしょう。
また、キッチン収納を考える際、吊り戸棚を設置しても、使いづらく使わなくなるケースがあります。キッチン用品は細々とした物が多いですが、使う分だけの収納量を適材適所に計画することが大切です。
キッチンで後悔しないための知恵
キッチンで後悔しないためには、主に使う主婦(主夫)が100%要望を出すことが重要です。その後の予算調整で削ることがあったとしても、最初の段階で全ての要望を出し切ることです。
主婦(主夫)がキッチンで過ごす時間は長いです。今後のわだかまりとならないためにも、しっかりと思いを伝えておくことが大切です。
キッチンでの収納計画は、何をどこにしまうのか、キッチン用品を収納するイメージを最初から持つことが大切です。また、キッチン用品を持ち過ぎず、すっきりした収納にすると、使いやすいキッチンになります。吊り戸棚を計画する場合は、あまり使い勝手が良くないことや、収納力に期待し過ぎない方が良いでしょう。
日本製の食洗機は、温風で乾かすのでしっかり乾くのですが、その分電気代がかかります。海外の食洗機は余熱乾燥なので電気代がかかりにくい傾向にあります。
また、海外の食洗機は、壊れた場合でも部品交換で修理に対応してくれますが、日本製は部品の取り扱いがなくなってしまうことが多いため、食洗機の全取り替えとなるケースがあります。先コラムでご紹介した通り、日本以外の先進国は、ものを最後まで使い切る考え方が根本にあるため、故障した際のアフターフォローが日本よりしっかりしている場合があります。
私は、ドイツ製食洗機「ミーレ」をよく使います。日本に代理店もあるため、故障しても修理してもらえる安心感があるメーカーです。
注文住宅の失敗事例【7】浴室
浴室は、家族が1日の疲れを癒し、リラックスする大切な場所です。快適な浴室空間のために、失敗例から学び後悔しないポイントを押さえておきましょう。
浴室で失敗したこと
浴室で失敗する例の多くは、左官屋さんがタイルを貼って仕上げる在来工法の浴室です。在来工法の浴室は、見栄えは良いのですが、カビが発生しやすく水漏れのリスクが高いです。定期的なメンテナンスとともに、修理の必要が出ることを事前に知っておきましょう。
浴室で後悔しないための知恵
浴室は、在来工法でもユニットバスでも、改修の可能性があります。ユニットバスは在来工法の浴室ほどの問題はでませんが、寿命は15〜20年程度で改修の入れ替え目安をもっておくと良いと思います。
「浴室はつくったら終わり」ではないため、メンテナンスしながら上手に使い続ける意識が大切です。
注文住宅の失敗事例【8】外装
どんな外装にするのか、外観の見た目だけでなく、費用やメンテナンスについても事前に知っておくことが大切です。どんなところで失敗しやすいのか、何に気をつけたら良いのか、あなたにとって最適な外装の選定にお役立てください。
外装で失敗したこと
外装でよく使われるサイディングですが、レンガなどの模様がついたものは、屋外用のインクジェットでプリントして作られています。このサイディングは10年ほどで色あせてしまうため、10年ごとに塗り替える必要が出てくるのですが、その際、模様を再現することはできないため、一色で塗り替えることになります。
そのため、塗り替えのタイミングで、新築当初の外装のイメージとガラッと印象が変わってしまうことがあります。メンテナンス後の外壁の印象も考慮しておくと良いでしょう。
サイディングだけでなく、吹き付けやガルバリウム 鋼板、漆喰なども、メンテナンスが必要になります。種類ごとに耐用年数は異なりますが、どの材料でもメンテナンスの必要性が出ることを、知っておくことが大切です。
外装で後悔しないための知恵
外装で後悔しないために、サイディングの場合は10年後に一色で塗り替えられた時のイメージまで考えておくと良いでしょう。
漆喰は30年に1回くらい、ガルバリウム鋼板は 20年で1回くらいのタッチアップ、吹き付けは30年に2回ほどの修繕で費用が必要になることを想定しておきましょう。
外装の修繕には、足場を組む必要があるのですが、それが1件あたり100万ほどかかります。外装選びには、設計当初の材料費を考慮するだけでなく、改修費用を含めたトータルバランスで考えると良いでしょう。
注文住宅の失敗事例【9】予算
一生に一度の注文住宅だからこそ、後悔のない家にしたいですよね。しかし、お財布には予算の限界もあります。この章では、注文住宅の予算についての失敗を掘り下げていきます。先人の失敗を回避して、予算で後悔しない賢い知恵を身につけましょう。
予算で失敗したこと
予算は、坪単価で考えると失敗しやすいです。坪単価で予算を立ててしまうと、あとで足りなくなってしまうことが多いです。坪単価で予算を考えるのではなく、『私たちの財布から出ていくお金の総額』で予算を考えましょう。
予算がオーバーしてしまうと、ローンを組みなおし、過剰ローンで苦しむことにもなります。お金で失敗することないよう、きちんとした知識をもって予算計画を立てましょう。
予算で後悔しないための知恵
予算で後悔しないためには、『財布から出ていくお金の総額』で話を進めることです。広告のチラシを見る場合においても、坪単価を鵜呑みにして判断をすることは危険です。
また注文住宅を建てた友人の話であっても、慎重にならなければなりません。一般的に、人は「こんなにお金をかけたのか」と思われたくないので、実際の総工費より低くいうためです。
また、土地を購入するにあたっては、家の総額を把握しないまま土地を購入するのは危険です。自分たちが希望する家は総額でいくらくらいなのか、自分たちが払えるお金の総額はいくらなのかを把握した上で、土地代を決めることをおすすめします。
判断が難しい場合は、自分たちの収入から、家と土地の総額をどのくらい出しても良いのかを、独立系ファイナンシャルプランナーに相談すると良いでしょう。一般的にはそこまで予算組みを考える人は少ないのですが、予算の失敗を回避するために、ぜひおこなってください。
注文住宅の失敗事例【10】業者選び
注文住宅では業者選びはとても大切なことです。住宅の計画段階から完成後もお付き合いが続く関係になるからです。それでは業者選びの失敗事例を踏まえて、後悔しない業者選びを実現させましょう。
業者選びで失敗したこと
業者選びで失敗してしまうケースは、予算がオーバーしてしまうことです。また、会話が通じない業者さんや、話しの内容に違和感のある場合は、契約する前にやめた方が良いです。
工務店とは長い付き合いになるので、担当者との相性が良いことや、やりとりがスムーズなのは、とても大切なんです。抜けが多い担当者の場合、現場に入って、さらに失敗が多くなる可能性がありますよ。
業者選びで後悔しないための知恵
コミュニケーションがまともにできない業者や、話が噛み合わない業者は、こちらが我慢したり目をつぶるのではなく、断ってしまった方がいいです。特に担当者の抜けが多い場合は、後々、自分が苦労することつながります。そして、工務店の代表と話して、考え方や価値観が近いかの確認もしておくと良いでしょう。
また、土地がなくても、自分たちの要望をヒアリングして総額を出してくれる会社の場合、とても誠実な会社だと判断することができます。これを断る会社はやめておいた方が良いでしょう。
また「要望を聞かないとわかりません」という業者は、後々予算オーバーのリスクが高くなる可能性があります。
業者とは、完成してからも30年40年と続く関係性になります。アフターフォローを考慮して、後継者がいるのかの確認もしておきましょう。
まとめ:注文住宅10の失敗事例とプロが教える後悔しない家づくりの知恵
注文住宅での10の失敗事例とともに、後悔しない家づくりの知恵をご紹介しました。最後にこれだけは押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
1:一番大切なのは「人」を見ることです。メーカーだから安心ということはなく、この担当者とずっと付き合えるかを考えることが重要です。担当者との打ち合わせ後に、夫婦で担当者の印象について話し合うと良いでしょう。これは注文住宅で失敗しないための、最初の入り口になります。コミュニケーションがうまく取れない場合は、契約前に断る判断をした方が良いでしょう。
2:住んでいる人の家や見学できる家を持っている会社を選定すると良いでしょう。なぜなら、いつでも見せられる家があるというのは、施主さんとの関係性が良いと判断することができるからです。家づくりは完成までの付き合いなのではなく、完成後もお付き合いが続く関係になるからです。
3:「私たちの財布から出て行くお金の総額」を常に教えてくれる会社であるかは、とても大切なポイントです。常にあなたの財布から出る総額の把握ができている会社は、大きく予算オーバーすることが少なく、最後まで安心して進めることができるはずです。
家づくりをお考え中のご家族にとって、家づくりは大きな希望や期待とともに、不安や心配・迷いの連続です。これらの失敗事例をもとに、後悔のない家づくりの参考としてお役立てください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。