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一億円の家|高級注文住宅を建築設計する場合の予算と固定資産税の目安
2022.07.14 高級住宅

この記事では、総予算一億円の家を注文住宅で建築設計する場合の

・予算配分

・費用内訳

・固定資産税の目安 

について、それぞれ解説しています。

 

予算配分【一億円の家|高級注文住宅を建築設計する】

木造で家を建てる場合は、坪単価最低100万〜200万円の設定が必要になります。

それを踏まえて、この章では総予算一億円の家を注文住宅で建築設計する場合の「予算配分」について

・土地を購入する場合

・土地を購入しない場合

の2つのパターンに分けて、それぞれ解説します。

 

土地を購入する場合

土地を購入する場合、まず初めに「自分たちが欲しい家のサイズ」について考えておきましょう。

【自分たちが欲しい家のサイズ×坪単価】で考えてみると、具体的な予算分配のイメージがつきやすくなります。

例えば、自分たちが欲しい家のサイズが50坪で、坪単価が100万円の場合

  • 50坪(自分たちが欲しい家のサイズ)×100万円(坪単価)=最低5000万円(家の値段)

 そこに設計料、税金、外構などの諸経費に約2割(1000万円)ほどプラスでかかるので、

  • 5000万円(家の値段)+1000万円(諸経費)=合計6000万円

  • 1億円(家の総予算)-6000万円(家の値段と諸経費)=4000万円(土地代)

という流れで予算配分を考えます。

しかし、自分たちが欲しい家のイメージはあっても、サイズと言われると「いったいどれくらい必要なものなのかイメージできない…」という方もいらっしゃると思います。

そんな時は、工務店や設計事務所に問い合わせて、相談してみることをおすすめします。

多くの方は敷地が決まっていないと、家の予算を出してもらえないと思っていますが、じつはそんなことはありません。

「敷地が決まっていないのですが、御社ならどれくらいの予算で家を建築設計していただけますか?」と相談してみて下さい。

敷地が決まっていなくてもある程度の要望を聞いたら、大体の家のサイズや予算を適格に教えてくれる、そんなお客様目線の工務店や設計事務所を選べば間違いないでしょう。

逆に「敷地が決まってから来てください」と言われたり、積極的に相談にのってくれないような工務店や設計事務所は、選ばないようにするのが賢明です。

お客様目線の会社と家づくりをしないといい家はできない、ということを念頭に入れて家づくりの準備をすすめてください。

 

土地を購入しない場合

土地を購入しない場合は、設計料、税金、外構などの諸経費で1000万〜1500万円確保しておくとよいでしょう。

 残りのおよそ8500万円ですと、家のグレードや地域にもよりますが、60〜80坪くらいの家の建築が可能になります。 

【内装に無垢材を使用した家】

 

費用内訳【一億円の家|高級注文住宅を建築設計する】

この章では、総予算一億円の家を注文住宅で建築設計する場合の「費用内訳」について、

・土地を大都市圏で購入する場合

・土地を地方都市で購入する場合

・土地を購入しない場合

の3つのパターンに分けて、それぞれ解説します。

 

土地を購入する場合:大都市圏

大都市圏で土地を購入する場合、坪単価平均200万円するところがざらにあります。

 大都市圏で土地を購入する場合の費用内訳は以下のイメージになります。

大都市圏で土地を購入する場合

3階建で40坪くらいまでの家

5000万円程度

20坪の土地

4000万円程度

諸経費(設計費、税金、外構など)

500万~1000万円

土地の坪単価によって値段は変わってきますが、目安として、上記の費用内訳を考えておかないと、大都市圏では家が建たないということになります。

 

土地を購入する場合:地方都市

地方都市で土地を購入する場合は、坪単価平均20万〜80万円くらいのところが多くみられます。

ここでは、坪単価をおおよそ100万円程度として考えてみると、地方都市で土地を購入する場合の費用内訳は以下のイメージになります。

地方都市で土地を購入する場合

40坪の家

4000万円程度

土地代

5000万円程度

諸経費(設計費、税金、外構など)

1000万円

 

土地を購入しない場合

土地を購入しない場合は、坪単価にもよりますが、最大85〜90坪くらいの家が建ちます。

そうすると、土地を購入しない場合の費用内訳は以下のイメージになります。

土地を購入しない場合

最大85~90坪の家

8500万円程度

諸経費(設計費、税金、外構など)

1500万円

家のグレードを高くすると、その分家の敷地も小さくなります。

【ウッドデッキのある家】

 

固定資産税【一億円の家|高級注文住宅を建築設計する】

この章では一億円の家を購入した場合、固定資産税は年間どれくらいになるのか、おおよその目安を解説します。

なお、以下にお伝えする情報はあくまでも「おおよその目安」です。

詳しくは地元の税理士の先生に相談してください。

 

固定資産税のおおよその目安

まず固定資産税は、下記のように計算されます。

税額 =  固定資産税評価額  ✕  標準税率 1.4%

※固定資産税評価額は、市区町村が算定したその土地と建物の評価額です。

※国が定める標準税率は1.4%ですが、市区町村により多少異なることがあります。

例えば、一億円が固定資産税評価額なら、

一億 (固定資産税評価額)  ✕  1.4% (標準税率)  =  140万円 (税額)

となります。

しかし、土地の価格は一物四価(いちぶつしか)といわれるように、同じ土地であっても複数の価格がついているので、売値(実勢価格)が1億円でも、固定資産税評価額はそれより低くなります。

通常、固定資産税評価額は、売値(実勢価格)のおおよそ70%程度とされています。

【例】1億円で不動産を購入した場合、固定資産税評価額はおおよそ7000万円(70%)程度ということになります。

 

軽減措置が適用された場合の固定資産税のおおよその目安

また、住宅のある土地(住宅用地)は、特例があり税率が軽減されます。

住宅用地については、固定資産税の計算で、固定資産税評価額が200㎡まで6分の1、200㎡超の部分は3分の1に軽減されます。

【固定資産税の軽減措置】

住宅用地

200㎡以下の部分(小規模住宅用地)

200㎡超の部分(一般住宅用地)

固定資産税評価額×1/6×1.4%

   (土地の値段×70%)

固定資産税評価額×1/3×1.4%

   (土地の値段×70%)

 

固定資産税の詳細については、以下のURLをご参考にして下さい。

総務省|固定資産税

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/150790_15.html

【壁一面にタイルを貼った家】

 

サマリー:一億円の家|高級注文住宅を建築設計する場合の予算と固定資産税の目安

この記事では、総予算一億円の家を注文住宅で建築設計する場合の

・予算配分

・費用内訳

・固定資産税の目安 

について、それぞれ解説しました。

一億円の家を注文住宅で建築設計した場合の予算配分

土地を購入する場合

土地を購入しない場合

・自分たちが希望する家のサイズ×坪単価

 で考える

・50坪の家:家に最低5000万円

・諸経費に約2割(1000万円)=合計6000万

・残り4000万円で土地

・お客様目線の会社を選ぶ

・諸経費に1000万~1500万円確保

・残り8500万円→

 60~80坪くらいの家が可能

 

一億円の家を注文住宅で建築設計した場合の費用内訳

大都市圏で土地を購入する場合

3階建で40坪くらいまでの家

5000万円程度

20坪の土地

4000万円程度

諸経費(設計費、税金、外構など)

500万~1000万円

地方都市で土地を購入する場合

40坪の家

4000万円程度

土地代

5000万円程度

諸経費(設計費、税金、外構など)

1000万円

土地を購入しない場合

最大85~90坪の家

8500万円程度

諸経費(設計費、税金、外構など)

1500万円

 

固定資産税のおおよその目安

・固定資産税評価額×1.4%=税額

・固定資産税評価額は、売値(実勢価格)のおおよそ70%程度

・さらに住宅のある土地(住宅用地)は、特例があり税率が軽減される

この記事が、総予算一億円の家を注文住宅で建築設計しようとお考えの方に、予算と固定資産税を考える上での一つの目安としてお役立て頂けましたら幸いです。