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- 平屋の別荘を建てる時の外観・内装・間取りのポイント
平屋の別荘を建てる時、どんなポイントに気を付けて建てるべきか、しっかりと把握しておくことが大切です。
この記事では、平屋の別荘を建てる時の「外観」「内装」「間取り」のポイントを、特に見落としがちなポイントに絞ってご紹介しています。
この記事を読むことで、見落としがちなポイントもしっかり抑えて、後悔しない理想の平屋の別荘が実現できます。
Contents
外観の3つのポイント|平屋の別荘
この章では、平屋の別荘を建てる時の「外観」の3つのポイント
・バリアフリーの動線計画
・軒樋(のきどい)
・軒
についてそれぞれご紹介しています。
バリアフリーの導線計画
平屋にする最大のメリットはバリアフリーにできるところにあります。
ここで忘れてほしくないポイントは、せっかく建物自体をバリアフリーにしたのであれば、外部周りもバリアフリーでアプローチできる動線計画をしっかり立てておくことです。
別荘地というのは、もともとフラットでない環境が多いため、玄関までのアプローチに階段をたくさんつけてしまったりすると、高齢になってからが大変です。
車を停めたところから、建物に入るまで車椅子で容易に行けるような、動線計画を考えておくことが重要になります。
最近リフォームの依頼でも、高齢になってからのことを考えていなかった結果、バリアフリー面での悩みを相談される方が増えています。
高齢などにより身体機能が低下した場合でも、安全で快適に過ごせるようなバリアフリー化を、別荘の室内はもちろん、屋外でも考えておく必要があるでしょう。
軒樋(のきどい)
別荘は自然豊かな場所に建てるため、落ち葉による問題はしっかり把握しておきましょう。
屋根や軒樋にたまった落ち葉を長期間放置すると、様々なトラブルの原因になります。
屋根にたまった落ち葉が、雨や雪の水分を吸って屋根をサビさせたり、軒樋に落ち葉が詰まって雨水が流れなくなってしまう、といったことがあるのです。
ですので、定期的な落ち葉掃除などのメンテナンスが難しい場合は、落ち葉対策として軒樋を設置しないデザインで考えるのも一つの方法です。
ただし、軒樋を設置しないと、屋根の雨垂れによる跳ねで周辺が傷みやすくなるというデメリットもあります。
メリット、デメリットを考えたうえで、設計士の方とよく相談して対策することをおすすめします。
軒
最近は軒がない家が増えていますが、別荘においては、軒をしっかり出したデザインにすることをおすすめします。
軒が出ていない住宅はシャープなデザインに見えますが、雨が外壁をつたうので、外壁が汚れてカビが発生しやすくなります。
別荘の場合は、タイムリーにメンテナンスができないので、気付いた時には外壁がかなり傷んでしまっていた…なんてことになりかねません。
ですので、外壁を雨水による劣化から守るためにも、軒をしっかり出したデザインにしておくと安心です。
【軒をしっかり出したデザインの例】
内装の3つのポイント|平屋の別荘
この章では、平屋の別荘を建てる時の「内装」の3つのポイント
・換気
・断熱仕様
・天然素材
についてそれぞれご紹介しています。
換気
別荘は使わない期間、しっかり換気しておかないと建物が傷んでしまいます。
24時間換気を取り入れて、窓を開けなくても部屋の空気がすべて入れ替わる仕組みにしておくことが大切です。
断熱仕様
別荘の場合は、夏しか過ごさない別荘にするのか、冬も過ごす別荘にするのかによって、断熱の仕様が変わってきます。
冬も過ごすのであれば、一年中快適に過ごせるような高気密高断熱化しておく必要があります。
結露する住宅はカビを発生させ傷みやすくなるため、結果として資産価値を下げてしまいます。
いっぽう、高気密高断熱化することで結露させない住宅が可能になり、耐久性が高くなるので、資産価値も高くなります。
また別荘を、今後も想定されるパンデミックや災害などの一時避難場所やセカンドハウスとして使える備えをしておくことが、これからの時代の常識になるかもしれません。
そのあたりもしっかり踏まえて、断熱仕様について考えておく必要があるでしょう。
天然素材
別荘であれば、内装に木や漆喰、珪藻土などできるだけ天然素材を使うことをおすすめします。
天然素材を使った住宅は、リラックス効果が高いことが実験でも実証されています。
例えば、新建材(複合フローリング)と無垢のフローリングで前屈した場合、新建材で前屈した時よりも、無垢のフローリングで前屈した時の方が、手がより床に近づけるそうです。
このことからも分かるように、天然素材には体の緊張感をほぐしてくれる効果があります。
別荘は本来リラックスするために訪れる場所ではないでしょうか。
目的と一致させるためにも、天然素材を多く取り入れ、心身ともにリラックスできる場所にするとよいでしょう。
【床材や窓枠、キッチンなどに無垢材を使用した例】
間取りの2つのポイント|平屋の別荘
この章では、平屋の別荘を建てる時の「間取り」の2つのポイント
・収納スペース
・トイレ
についてそれぞれご紹介しています。
収納スペース
せっかくリフレッシュに訪れた別荘で、物が散乱しているとげんなりしてしまいます。
別荘だからといって収納をきちんと作らないケースが多いのですが、収納スペースをきちんと作ることで、いつ訪れても気持ちよく過ごせる場所になります。
内装のポイントでもお伝えしましたが、特に収納部屋については、24時間換気を意識して、カビや湿気のリスクを減らすことが大切です。
部屋だけでなく、押し入れや納戸にも忘れず、きちんと換気できるような間取り計画にしましょう。
【ウォークインクローゼットに24時間換気の排気口を計画することで収納の換気も考慮した例】
トイレ
ゲストを迎え入れることを考えて、平屋でもトイレは二か所あった方が、家族もゲストもお互いストレスなく過ごせます。
またトイレの設置場所は、一つはゲストルームの近くに設置するなど、来客動線を考えて、ゲストの使い勝手のよい位置に設置すると、ゲストも気軽に利用することができます。
サマリー:平屋の別荘を建てる時の外観・内装・間取りのポイント
この記事では、平屋の別荘を建てる時の「外観「内装」「間取り」のポイントを、特に見落としがちなポイントに絞ってご紹介しました。
平屋の別荘を建てる時の外観・内装・間取りのポイント |
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外観 3つのポイント |
【1】バリアフリーの動線計画 |
外部周りもバリアフリーでアプローチできる動線計画を立てる |
【2】軒樋 |
軒樋を設置しないデザインで考える |
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【3】軒 |
軒をしっかり出したデザインにする |
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内装 3つのポイント |
【1】換気 |
24時間換気を取り入れる |
【2】断熱仕様 |
高気密高断熱化住宅にする |
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【3】天然素材 |
内装に天然素材を取り入れる |
|
間取り 2つのポイント |
【1】収納スペース |
収納スペースを設け、換気にも気を配る |
【2】トイレ |
平屋でもトイレは二か所作る |
この記事が、平屋の別荘を建てる時の参考になれば、幸いです。