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Q&A)災害に強い家とは?
2018.09.18
はじめに
今回は、LINE@の読者の方から
いただいたご質問を取り上げたいと
思います。
最近災害も多いので、どの場所に
住むのが安心か?
そういった思いを持つ人も
増えているように思います。
今回のQAです。
◇今回のQA
災害に強い家とは?
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(ご質問)
いつか家を建てたいなぁと考えています
どんな場所に家を建てるのか?
近くにどんな施設があると便利とか
災害に対して安全な場所はどんなところか?
これからの時代に自宅内 敷地内に
こんな設備があったらいいなと
思われるものには何があるか?
災害に強い家とは?
(八納の答え)
最近は、ゲリラ豪雨、地震、台風が
多発するなど、天災が増えているように
感じている方も多いのではないでしょうか?
地震に関しては、地盤の活動期など
分からないことが多いですが、
ゲリラ豪雨や台風に関しては、
随分の言われてきたことですので、
必然のような部分があります。
「今年は異常気象」
と毎年言っていますが、
天候に関しては、ゲリラ豪雨や台風は
これまで以上に多発すると考えて
おいたほうがいいでしょう。
さて、災害に強い家とは?
これは、2つの側面で考える必要があります。
一つは建てる場所。
もう一つは建物自体の性能です。
建てる場所に関しては、
まずは各行政が発行している
「災害マップ」を手に入れましょう。
災害マップには、洪水時、どのエリアが
どれくらいの深さで水没するか?など
詳細が乗っています。
私も設計させていただいた保育園で、
園長が、10数年まえに起こった水害の
話で、この高さまで浸かったと話を聞き、
その高さから10cm上に床の高さを
設定しました。
2018年7月に西日本を襲った大雨の時、
この園のそばの川が氾濫し、無事床上に
水が来ないで助かりましたが、こう言った
緻密な計画はとても重要です。
防災マップで、水没の深さを知り、
そして近隣の方に過去どのくらい
水が上がってきたか?をヒヤリングする
ことが重要です。
それ以外にも、地震時の高波に関する
防災マップもあります。
その場合には、近くの避難所がどこに
あるか?などを事前に知っておくことが
重要です。
もちろん、高波が来ないところに
住むのが一番安全ではありますが、
土砂災害などもありますので、
防災マップをきっちりとみて
エリア選定をしてみましょう。
それと、もう一つの建物に関して。
先ほど述べた、床の高さ設定は重要です。
それともう一つは、個人的にオススメなのが
基礎断熱工法という基礎形状です。
これは、床下を屋内化させて構造で、
床下浸水の高さだと、床下に水が入らない
状態を保つことが出来ます。
ただ、床上浸水すると、逆に床下の
水を抜くのが大変になるという
デメリットもありますから、
一概には安全だとは言えません。
1階の床高さをどうやって決めるかが
重要でしょう。
敷地内にどんな設備があればいいか?
簡単には掘ることが出来ませんが、
井戸があるとかなり便利ですね。
それと太陽光発電があれば、
1.5kwまでですが、停電時でも
非常用の電気が使えます。
逆に停電時は太陽光発電は発電したもの
を使えないということでも
知っておきましょう。
八納啓創
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先日、広島で設計者や施工者仲間とで
運営している「レモンの家の会」にて
本を出版しました。
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広島の住まい手帖」
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。