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静かな環境でする勉強は百害あって一利なし!?
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子供部屋の基本機能である「整理整頓能力を磨く」「インテリア構築能力を磨く」を理解していない家庭が多く、親が子供部屋を片付けているケースがあるという話を前回しました。
片付けなどは、生まれながら得意の人が居るわけでなく、子供の頃に身につけていくスキルです。
しかし、日本では子供部屋=勉強部屋+寝室という感覚でいるので、これらの能力を磨く場だという意識がないのです。
子供にとっての家の過ごし方は、将来にものすごく影響する
特に重要なのは、空間コントロール能力(子供部屋での整理整頓、インテリア)や、コミュニケーション能力(リビング、ダイニング)を磨くことです。
それと合わせて重要なのは、数名以上の人と一緒に物事を構築していくグループワーク能力です。チームビルディング力といってもいいでしょう。
ワイワイガヤガヤしながら、人と一緒に物事を構築していく能力です。
この能力は、大人になっての職場で仕事の能力を発揮するときに重要になってきます。
しかし、日本の勉強部屋化した子供部屋は、このグループワーク能力を磨くのには適していません。
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【わが子が安心して勉強にのぞみやすいダイニングテーブル】
なぜなら、一人っきりで静かな場所で勉強させることが大切だと思い込んでいるために「静かな環境でないと集中できない習慣や癖」を多くの子供に植え付けさせてしまったからです。基本的には百害あって一利なしなのです。
最近は、ビジネスのスタイルも多様化して、一人っきりで仕事が出来る環境も増えてきましたので、そこまで支障ないと思っている方もいることでしょう。しかし、どんな仕事でも基本的に「人 対 人」で成り立っています。
グループワーク能力を磨くことが子供の頃にとても重要になる
では、この能力は具体的にどのようにして身につければいいか?
それは家族でワイワイガヤガヤする場所で、自分の勉強に取り組む環境を作ることです。それが、私がよくいう、ワークスペースやワークルームと称する場所がそれらにあたるのです。
以前別のブログでも、「一人っきりでないと集中出来ない若者が、就職後、うつになるケースが多い」という話をしましたが、社会に出るために最低限のグループワーク能力を身につけさせることが重要なのはわかっていただけたかと思います。
動画でも、子供部屋の及ぼしている弊害について語っています。動画で見たい方はこちらからどうぞ。
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この記事の著者
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八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。