わが子を将来パラサイト化しないために知っておきたい4つの視点
2019.09.03
子供の住環境
家づくり成功のツボ
子育て
パラサイト
8050問題をご存知ですか?
これは親の年齢が80、子供の年齢が50歳で、子供が親元で経済的に依存してパラサイト化しながら暮らしている状況のことを言っています。
「親も自分が死んだ後、わが子がどうやって暮らしていくのだろう?」
理由はいろいろあるとは思いますが、自立しない子供の今後を含めて、社会問題として取り上げられています。
「わが子はどうだろうか?」と思う人もいることでしょう。
すでに20歳代中頃で自宅暮らし、30歳過ぎても結婚する気配がない、一人暮らしできるだけの収入が稼げていないなど、パラサイト化しかかっている場合はどうすればいいのか?
「まだ、わが子は小さいけど、パラサイト予備軍にならないだろうか?」
色々と、気になることがあると思います。
そこで今回は、小さな子からすでに30、40歳代で実家暮らししている人も対象に、わが子が健全に自立するための住まい方について4つの視点でお伝えします
視点1 日本におけるパラサイトの本質は実はDNAに入っていた!
パラサイトというのは、親元で親に依存しながら生活するスタイルのことを言います。近年、パラサイトが問題視され、その延長上に8050問題があるとも言われています。
ただ、このパラサイトですが、私は違う認識を持っています。
というのも、1950年以前の日本では、核家族で暮らすのではなく、親や兄弟、親戚など一緒に住むような「大家族」スタイルで生活をしていて、その頃は、パラサイトが当たり前だったからです。
もともと日本人には馴染んだライフスタイルだったのです。に日本人にはそのDNAに染み付いているのです。
それが、家のスタイルが核家族化し、そのことで、パラサイトしている状態が目に見えて見えるようになったのが実情でしょう。
ですので、パラサイトというだけで問題視して、それを攻撃材料になると、パラサイトしている本人は余計に引きこもってしまいます。そのことを念頭において次の2つの視点を見ていきましょう。
視点2 夫婦での価値観を共有させよう
わが子の混乱する理由の一番大きなところは「夫婦の価値観の違いから起こる」と私は考えています。例えば、教育方針、子育て方針などが夫婦で違っている場合、子供はそれを敏感に感じ取ってしまい、何が正しいのか分からなくなってしまうのです。
そしてこの混乱は、わが子の人生の混乱に繋がっています。
ポイントは、夫婦で子育てなどの価値観を常にすり合わせることです。
「俺は仕事だから、子供ことはお前に任せる」という家庭は流石に減ったとは思いますが、常に話し合うことで、価値観のブレがなくなり、わが子も混乱せずにそのことと向き合えるようになります。
視点3 同居できる期限と金額を決めよう
ヨーロッパなどには「家は夫婦のもの」という価値観があり、わが子が大人になれば、積極的に自立するように促す風習があります。
それに対して、日本の家は、大人になってもわが子の部屋を維持して、いつでも帰ってきていいような作りにしていることが多く、これがパラサイト化する要因になっています。
もともと日本人はパラサイトしながら暮らすライフスタイルがDNAに入っているので、よほど意識しないと、その環境引力に引き込まれてしまうのです。
では、どうすればいいのか?
答えはシンプルで「同居できる期日と自立するためのステップを決める」ことです。
同居できる期日は、言葉そのままなので理解できるでしょう。
自立するためのステップについては、「期日までの間、一緒に住まう賃料を払わせる。家事などを手伝わせる、または全く別にする」など、期日後完全に一人暮らしできるよう期日までの間、訓練させることです。
視点4 夫婦で腹を決める
「そうはいっても、定職がないので、無理やり期日を切るのは・・・」と、実際にリアルに直面している家族もあるでしょう。しかし、8050問題のことを考えてください。先延ばしにすればするほど、この問題は根深くなります。
「将来、面倒を見てもらうことも視野に入れているので、このままでもいいか・・・」そういう声も聞こえてきますが、問題はわが子の自立度合いです。
8050問題で、何が一番問題かというと、わが子が経済的自立をしていないということです。将来、同居するとしたとしても、経済的自立をわが子にさせることは最優先事項です。
そのためには、夫婦の覚悟が必要です。心理的には、なかなか子離れが出来ない家庭が多いですが、ここは腹を決めて取り組むことをお勧めします。
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。