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給食で「いただきます!」と言わせるのはおかしくないですか?
2019.09.10
動画 幸せな家造り 基本の「き」
家づくり成功のツボ
以前、とあるラジオ番組で「給食の時に、いただきます!と言わせるのはおかしくないですか?給食代も払っているのに」という投稿が30歳代の子育てをしている女性からありました。
あなたは、この投稿を見てどう思いますか?
これはとっても根本的な部分ですが、「いただきます」の意味をこのリスナーの人が全く勘違いしている、または、そこに対する意識が欠落している結果だと思います。
そこに対する意識・・・、それは生き物を殺してそれをいただくという行為について。
最近は加工食品や魚でも切り身が多いので、それを料理するぐらいだったら、生き物を殺していただいている感じは薄いかもしれません。
例えば、魚を丸々さばいてみる。
ウロコをとって、お腹を開いて内臓を取り出す。
海釣りをする人だったら、経験もあるでしょう。わたしもあります。
家庭でも、丸々一匹魚を買ってくる人も経験があることと思います。
先日フィリピンのセブ島に家族で滞在しました。
その時にセブの人たちは「豚の丸焼きや鶏の丸焼き、全部自分たちでしめてから調理するよ」と言っていました。
生き物を直に殺し、それを調理していただく。
これが、本来の食事に対するリアリティだと考えます。
じゃ、今の日本でそのことを体感できる場所はどこなのか?
わたしは、それがキッチンだと考えています。
動画でも、お伝えしていますが
キッチンは料理をする場所という機能が主体ですが、それ以外には、家族で共同作業する場所でもあり、生き物を殺していただく「感謝」の感性を高める場でもあります。
そして根源的な「感謝」の感性を高めるのは、自然を通じて自分が生かされていることを実感することが重要です。
以前のブログで、北欧の子供は、小学校に入る前、一日中自然の中で過ごし、自然の偉大さ、怖さ、素晴らしさ、など自然に対する尊敬の念を育ませていることを書きました。
これも同じことです。
このラジオのリスナーの方が、単に特別な人ではなく、私はこの辺りのリアリティが薄い人が40歳代ぐらいよりも若い人に広まっているように感じます。そして、それはキッチンの使い方にあると考えます。
キッチン一つとっても、家をどのように使い熟せばいいか?という奥深さを感じていただけたことでしょう。
5分程度の動画ですが、感謝を育むキッチンの意味合いを語っています。
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。