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主寝室が人生を決める! 〜単なる同居人OR夫婦に戻れる分かれ道〜
2019.09.12
動画 幸せな家造り 基本の「き」
家づくり成功のツボ
パートナーシップ
私の拙著に「住んでいる部屋で運命は決まる!」(三笠書房)があります。
この本では、住んでいる部屋が、普段の習慣を作り、その習慣が人生を作るという訳で、住んでいる部屋が運命を決めるということをお伝えしています。
先日プレゼントさせていただいた「幸せを呼び込む!部屋の使い方」もこの本の一部抜粋でしたが、普段からどれくらい部屋の意味や機能を感じながら使っているかが重要です。
さて、今回お伝えしたいのは「主寝室」
夫婦の寝室です。
「主人のいびきがうるさいので、今度の家は寝室を別にしたいんですが、どうでしょうか?」
少なからずこういったご要望をいただいた経験のある設計士は多いのではないでしょうか?
その時、設計士なら何とこたえるのか?個人的に興味がります。
私の場合は
「奥様、別室という考え方もありますが、いびきがうるさいということは、無呼吸症候群の可能性もありますよ。無呼吸症候群というのは、寝ている間に無呼吸状態に陥る状態のことです。家の間取りの前に、ご主人を専門医に見せた方がいいですよ」
と伝えます。
実際に、無呼吸症候群の治療をすることで、別室にしなかった夫婦もいます。
家の間取りを今の状況を端的に解決するものとして考えるのは、私は違うと考えます。
その象徴的な場所が「主寝室」。
夫婦の状態を示すパートナーシップには4つのステージがありますが、どのステージにいる状態かで望む部屋の変わってきます。
パートナーシップ4つのステージでみる夫婦の状況とは?
4つのステージは次のようなものになります。
ステージ1 ロマンスの時代 :全てが好きな対象
ステージ2 喧嘩の時代 :理想から現実が見えてくる
ステージ3 デッドゾーン:相手に望んでも無駄
ステージ4 離別or共同創造:別れるか再度新たなレベルでのロマンスに入る
夫婦の状態が上記のどの状態にいるか?
ちなみに、多くの夫婦がステージ2か3にいます。
長年連れ添った夫婦関係の場合は、ステージ3にとどまり、4の方向には向かわないようにしているケースも多いです。日本の夫婦が単なる同居人のようだと言われる所以はこの辺りにあります。
特にステージ3にいる場合に、家づくりをするときに出てきやすいのが「夫婦別室」の話。
動画でもお伝えしていますが、このステージで「夫婦別室」にしてしまうと、生涯夫婦は単なる同居人になってしまう可能性が高いです。もちろんそれを望んでいる夫婦もいるので否定はしません。ただ、このステージから抜け出したいと思っている夫婦もいます。
私はそういった場合、ステージ4の共同創造に向かうライフスタイルを見出すことを意識して設計を進めます。
特に子育てが終了した後の、それぞれの生き方や一緒に何をやりたいか?を話し合っていただき、そこに向かって夫婦でお互いを応援し合う関係性を構築していきます。興味深いことに、ステージ4の共同創造を意図したときには、夫婦が別室でも問題なくなるケースもあります。ここが面白いところですね。
さて、かなり深い話になりましたが、タイトル「主寝室が人生を決める!」のインパクトを実感していただけたでしょうか?動画でもご覧いただきたい方はご覧ください。
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。