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幸せな家づくり確実にする7つのスキル
2019.10.22
動画 幸せな家造り 基本の「き」
家づくり成功のツボ
2019年3月あたりからコツコツ更新して来たYouTube動画「幸せな家づくり基本の「き」」。
これは、1回につき約5分の動画で、家づくりにおいて「幸せになる」をテーマにお伝えして来ました。
この動画シリーズは、技術編とマインドセット編の2つから成り立っていますが、前半の技術編をこの度48回でまとめ上げることが出来ました。
次回からは、「マインドセット編」に入ります。
さて、技術編ではどういったことをお伝えして来たのか?
今回は全体像をダイジェスト的に7つの大項目に分けてお伝えします。
動画でも、そのことを取りまとめましたので、併せてご覧ください。
では、ここからは文章でお伝えします。
Contents
その0 なぜ技術編とマインドセット編があるのか?
7つの項目を説明する前に、「なぜ家づくりでこの2つのカテゴリーが重要なのか?」を第1回でお伝えしました。一言でいうと、「技術的スキルの概要を抑えることも重要、心を整えることが深いレベルでもっと重要」だからです。
世の中にある家づくりの情報は、技術的な知識体系が基本です。しかし、これまで100棟以上の家づくりをしてきて実感するのが、「家づくり成功の秘訣はそのご家族の心状態にある」ということなのです。だからと言って、心の状態だけで家づくりが成功するわけではありません。
そこには、れっきとした裏打ちのある「技術」を体系的に知っておく必要があります。そう言った意味で、この動画は「技術編」からスタートさせています。
その1 住まいの形態を知ろう
戸建てやマンション、賃貸などライフスタイルに合わせた住まい方が色々とありますが、今の住まいの形態はどのようにして選び出していますか?
特に、「家を借りる?それとも買う?」というテーマについては、世の中で多くの人がどちらがいいか?を発信していますが、幸せな家づくりという観点からいうと、私はどちらがいいか?という視点で家づくりを考えるのは違うと確信しています。
なぜなら、「金銭的にどちらが得か?」という視点を、一番の理由にするのではなく、「自分たちがどんな暮らし方がしたいのか?」から、探して行った結果、賃貸が相応しいのか、持ち家が相応しいかが決まるからです。
その2 新築の家を手に入れる
ここでは、中古で家を手に入れる話は別にして、新築の家を手にれる場合についてお伝えしました。家を手に入れる手段としては、住宅展示場に行って気に入った家を見つけてそこで契約するというのが、日本の中では王道でしたが、インターネットも普及し、それ以外の家の入手方法も広まって来ました。ハウスメーカー以外にも、工務店で家を立てる、設計事務所で設計してもらって工務店で建ててもらう、コンペで作り手を決定するなど、本当にあなたにとって最適な方法はどれか?をここではお伝えしています。
その3 お金について
家づくりの一番の悩みは「予算オーバー」です。なぜ、予算オーバーすると思いますか?
実際に、とんでもなく安く家が建てれると思っている人も多く、びっくりするほどです。その原因は、世の中に出ている広告にあります。例えば、坪30万円と言われている家を購入しようとする時に、最終的に財布から出て行くお金は、坪数で割り戻すと坪50万円ほどになることもざらにあります。
なぜなら、坪30万円には、建物の本体だけの価格で、設備や庭工事、その他火災保険料などをすべて入れると、手元から出て行くお金は+500万円は最低かかります。また、ローコストで手に入れた家は、基本30年程度しか寿命の持たないものも多く、長期住宅ローンを支払っている場合は、払い終わる頃に、家を大改修しないといけないか、建て替えないといけないかに陥るケースもあります。家の資産性についてはその4でお伝えしましょう。
その4 家の資産性について
日本の家の耐久性は大きく二極化しています。一方は、30年で寿命が来る家。もう一方は手を入れると100年ぐらい十分持つ家です。
そして今作られている多くの家が前者なのです。しかし、売り手側はそのことを説明する義務はありませんので、ある意味知りようがないのです。では、どうすればいいか?資産性を高めるためのポイントを知り、それを作り手側に要求していくのです。これから家を手に入れようと思っている人にはぜひ読んでいただきたい内容です。
その5 構造の違いについて
住宅建築の構造は大きく3つに分けることが出来ます。木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造です。木造は構造的に弱いのではないか?というのが一般的な認識ですが、これは半分正解で、半分誤っています。
なぜなら、木造住宅を設計、施工している側が木造の知識をきっちりと持たず建てれるのが今の日本だからです。
4号特例という特例があります。これは、一般規模の木造住宅などは、確認申請において、4号特例基準に準じて設計者、施工者が家づくりすることが前提になっていて、構造の審査をしない内容なのです。
そしてそれに対して正しい4号特例の知識を持っていない設計者、施工者がとても多いのです。4号特例をきっちりと理解し、きっちりと家を建てれば、しっかりとした家が出来ます。また耐震等級1、2、3というものがありますが、どの耐震等級をとるといいのか?などもここではお伝えしています。
その6 家づくりの要望をまとめる
夫婦の間で、家づくりに要望をまとめるのにも実は「技術(スキル)」が必要です。
なぜなら、実感はあることと思いますが、男性と女性で、コミュニケーションを本質的に取ることが難しいからです。特に家づくりは、それが顕著に出ます。
ここは私の大好きな領域なのですが、男女の会話は、「男性脳」と「女性脳」にコントロールされています。男性脳は全体的に、かつ論理的にものを考える思考パターン。女性脳は感覚や感性、部分的なことに関心を寄せる思考パターン。男性脳が40坪の家で全体の間取り、デザインに関心があるのに対して、女性脳はキッチンの取っ手の形状にだけ関心があったりします。
今の住宅業界では、男性脳が主体になっていて、女性脳的発想を参考程度にしか扱わないケースが多く、これが幸せな家づくりを妨げてしまうのです。ここでは、具体的なコミュニケーションの取り方などを中心にお伝えしています。
その7 部屋の機能を知る
「リビングは何をするところ?」「ダイニングは?」など、単純な機能としては、家族でくつろぐところであったり、食事をするところであったりしますが、幸せな家づくりという視点でいうと、それ以外にもっと深い部屋の機能があります。
例えば、ダイニング。ダイニングは家族の心をオープンにして分かち合う場所でもあるのです。それは子供のとっては特に重要です。大人になったら、悩んでいる友人がいたら「ちょっとお茶する?」という女性、男性であれば「いっぱい飲みに行こうか!」というふうに、食事をつうじて、お互いの心をオープンにして触れ合いますよね。
まさに、家のダイニングは、そういう感性を育む場所でもあります。リビング、キッチン、主寝室、子供部屋など、それ以外にも「幸せな家づくり」では、外せない要素が満載です。ぜひご覧ください。
・・・いかがだったでしょうか?
これらの話を48回にわたってお伝えしてきました。
できれば動画でじっくりと、見てください。
次回から「マインドセット編」がスタートします。
マインドセットって何?というかたは、すでに収録を終えている動画を近々配信しますのでお楽しみに!
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。