YANO'S BLOG
どんどん幸運に見放される人の特徴。幸せな家づくりを叶えるために知っておきたい心の状態とは?
2019.10.25 動画 幸せな家造り 基本の「き」 家づくり成功のツボ
「お金を出しているのはこっちなのだからいうことを聞け」
 
家づくりの際、流石にこう言われたことはありませんが、インターネットなどで家づくりのお悩み相談コーナーなどをみていると、こういう態度に出ている人も少なくありません。
 
世間一般的に家づくりにおいて、情報などを握っている設計者や施工者の方が立場的に強者で、建主(家を建てようと思っているお客様)の方が弱者になりやすい傾向があります。
 
だからその分、建主の立場を確保する意味でも、設計者や施工者を押し返すだけのパワーが必要になると考えられます。
 
しかし、ゴルフをする人なら分かると思いますが、プレー中にキャディに強く当たる人がいますよね。「自分は客だ」と言わんばかりに、自分のプレーの不甲斐なさのはけ口にしているケースです。本人は、それでうっぷんを晴らしているのでしょうが、周りの人は「この人とはもう二度と一緒に回りたくない」と思います。
 
ゴルフの場合は、数万円というお金を投じます。
それに対して、家づくりは数千万円から数億円の金額を投じます。
 
ゴルフの時に冷静な人でも、数千万円のオーダーになってくると、人が変わったようになる人もいます。それは「自分は客だ」という、ゴルフの場面にも似た態度です。
 
もう少し具体的にいうと、「お金を出しているのは自分なのだから、私の思うようにやって欲しい。あなた方は専門家なのだからそれに応えるべきだ」と言う態度が強くなってくると、多くの設計士や施工者はその人を敬遠してくるでしょう。
 

結局は、人対人なのです

 
設計士や施工者も「できる限り建主の要望を聞いてあげよう」と言う思いは持っていますが、そのベースには信頼関係がなければ機能しません。
 
その信頼関係はどのようにして築かれるのか?
 
まずその大前提として
「自分が選んだ専門家なのだから、とことん信頼してみよう」
と思える専門家と出会うことです。
 
この出会いがないまま仕事を進めるとボタンを掛け違えたようにプロジェクトが進行します。
そしてよっぽどのことがない限り、この掛け違えはそのままいくか、よりひどくなります。
 
信頼できそうな人と出会うことに集中してみましょう。
 

本当に信頼できそうかどうか?に関しては「夫婦会議」を行いましょう

 
これはとても重要で、いくら男性が「この専門家がいい」と思っても、女性の方が第1印象で「この人は嫌!」と思えば、その意見も尊重するべきです。
 
なぜなら、夫婦の一方に違和感があるときは、必ずと言っていいほど、最後トラブルからです。違和感があるときは、スパッとやめてしまうことが重要です。
 
夫婦の中で「この人となら信頼関係が育めそう」と意見が一致したら、そこからは信頼関係をお互いに高め合う努力をしつつ、プロジェクトを進めていきます。
 
家づくりというものは、ミスなく100%出来上がることはありません。
必ず、どこかでミスをしながら、そこのフォローアップをしながら、できる限り理想形に近づけていく仕事です。
 
ミスしたから、信頼関係が崩れたという思考だと、どんどんネガティブな流れに陥ってしまうでしょう。ミスがあった場合は、そこからどうカバーアップしていいものにしようか?という姿勢でお互いが望むとよりいい流れになっていきます。
 
この話って、一般的な物事にも当てはまりますよね。
家づくりの時も特に顕著なので、ぜひそのことを意識してみましょう。
 
幸せな家づくり 基本の「き」でも、これまで48回にわたって技術編をお伝えしてきましたが、49回目からは、「マインドセット編」ということで、「心の状態」が家づくりにどう影響しているか?を中心にお伝えしていきます。特に今回はどういう人がどんどん幸運から見放されるか?をまとめました。興味がある方はご覧ください。
 

 
 
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。