YANO'S BLOG
住まい環境があなたの習慣、ライフスタイルに及ぼしている影響
2019.12.19 動画 幸せな家造り 基本の「き」 家づくり成功のツボ 環境引力
これまで、あなたの意識や行動が人生をコントロールする方法として有効であることをお伝えしてきました。
 
実は、それ以外にももう一つあなたの人生に影響を及ぼしているものがあります。
それが「住環境」を代表とするあなたを取り巻く環境です。
 
住まいや職場をはじめとし、属しているコミュニティも環境ですし、家族関係や親族関係、身近な人間関係も環境です。
 
そして、習慣と環境は共鳴し合い、双方強い力で結ばれていきます。
 
友人が、アメリカ在住の頃、彼の友人が、窓のない地下室に引っ越しをしたそうです。それから半年後、その友人は鬱になり、会社を辞めてしまったらしいのです。
 
似たような話で、白夜で明るい時間が6時間ぐらいしかないドイツには鬱の人が多いと言います。北欧の方でも同じような傾向があるようです。
 
このように、環境が人生や習慣に及ぼしている影響がとても強いことを知っておかないと、いくら意識や行動を変えても環境に引っ張り続けられる可能性があります。
 
私は、環境が人の無意識に作用して、その環境が導く行動をとってしまうことや、これまでの習慣に引き戻したりする力のことを「環境引力」となづけました。
 
環境引力の例を出すときよく挙げる例があります。
 
「子供がリビングでTVばかりみて困るんです。どうしたら勉強するでしょうか?」
600人の講演会の講師をしていた時に、参加者からいただいた質問です。
 
あなたならどのように答えますか?
動画でご覧いただきたい方はこちらからご覧ください。

 
私がお伝えしたのは、
「日本のリビングの多くがどれだけ快適にTVが観れるかを中心にデザインされているのをご存じですか?」
でした。
 
椅子に座ると、無意識にリモコンに手を伸ばして、気がついたらTVがついていて見てしまう。これは、リビングがそのようにデザインされているからです。
 
「小さな子供の前に美味しそうなケーキを置いて食べてはいけません、と言っているのと差異はないですよ」と伝えます。
 
例えば、玄関が汚れている家に住むと無意識に社会的自己評価を下げてしまいます。トイレが汚れていたら、心の充実感が満たされません。
 
夫婦別室で寝るようになると単なる同居人になりやすい。子供が生まれた後、妻と子供が一緒に寝る期間が長くなればなるほど、離婚の確率が上がる。
 
以前のブログで、殺人事件が起こった家のキッチンはとんでも無く汚れているという警官が語った話を載せたことがありますが、少なからず関係性は確実にあるでしょう。
 
挙げ出せばキリがありません。
 
それくらい、「環境引力」の影響があるということを今回は自覚してみてください。
 
 

 
 
 
 
 
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。