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家の寿命を飛躍的に伸ばす間取りの考え方
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耐久性をテーマにした話の第2段は、将来に渡って家が使いこなせれるか?に着目しました。
なぜなら、ライフスタイルに合わせて間取りの使い勝手を変えることができるかなどが家の寿命にも繋がってくるからです。
では詳細をお伝えしていきましょう。
2.将来のライフスタイルに柔軟に対応出来るか?
木造の住宅の寿命の一つの要因として「設備の進化や大きさ、容量に対応が出来なかった」というものがあります。これは、思っている以上に影響がありました。
例えば、1970年代に建てた家では、2000年時点で、お風呂の大きさや冷蔵庫の大きさ、さらに家電製品の量や電気容量の違いなどが大きく、その当時の家では対応が難しいということもありました。屋内の電線の総距離も100mぐらいだったのが1kmを超えるようになったと聞くと驚く人もいることでしょう。
また、お風呂をはじめとした衛生設備機器の耐久性は大体20年ぐらいのため、それらの設備をやり替えるタイミングで、大幅な大改修が必要になり、建替えるケースも多く見受けられました。車に例えるのなら中古で買った車にその値段以上の修理代をかけるような感覚です。
そこで、大切になるのが「将来のライフスタイルに柔軟に対応出来るかどうか?」というポイントです。
例えば、
▼設備機器を入れ替えが容易かどうか?
▼メンテナンスを重ねることで寿命を延ばす形が取れるか?
▼改修するときに容易にしやすいか?
▼間取りを容易に変更しやすいか?
などが具体的に考えることが出来ます。
木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など構造的な特徴がそれぞれにありますが、どの構造でも上記の視点をはじめから組み込んで設計しておけば、対応も可能です。
住宅の場合は、1階の床下空間や2階などに設備機器がある場合は、それらの配管を通すパイプスペースなどが将来メンテナンスしやすいようにすることも重要です。
鉄筋コンクリート造の場合は、1階の床下がなく土間空間にして設計するケースも多いですが、個人的には土間空間の下に配管を埋めてしまうのではなく、床を組んでその下のスペースに配管を転がすことをお薦めします。
また黄砂やPM2.5のように空気汚染から、室内物干し場など家事環境への需要がこれからもっと増えてくるでしょう。そうなると間取りのあり方もさらに変わってきます。
私の自邸でも将来のメンテナンスが容易に出来るための工夫や将来のライフスタイルを想定して、構造の壁とそうでない壁を使い分けたりという工夫をしています。これからの家造りでは外せない要素と言えます。
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そしてこれからの時代は、供給エネルギーに依存しない高気密高断熱の省エネ住宅がどんどんと増えてくるでしょう。太陽ソーラーや蓄電池を組み込んだ家というのは、またこれまでの家から大きくシフトした空間が必要になる可能性もあります。そういったところまで含めた空間計画も大切になります。
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この記事の著者
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八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。