風水って占いなの?
2019.09.16
家相 風水
先日、風水についての記事を書きましたが、多くの人がご覧になったようなので、もう少し風水関係を掘り下げたいと思います。
世の中でいう風水って「占い?」と思っている方も多いです。
また、風水って建築業界の専門家からは、とても嫌がられています。
「え?専門家なのに風水にことを嫌がっているのですか?」
という声も聞こえて来そうですが、はい、その通りです。
そして、専門家100人のうち、10名が、なんとなく風水のことを知っているぐらいで、そのうち3人が何かの本などを使って学んでいるくらいだと私は推測します。
風水は建築業界では嫌われた存在?
だから、まず知っておいていただきたいのは「建築業界では、風水は嫌われていて、専門家の中できっちりと把握しているのは3%もいない」という感覚です(※事実とは言いませんが、その感覚に違いです)
基本的に、風水は占い?という疑問に対してお伝えしたいのは、「そもそも、占いってなに?」という部分から見ていく必要があるでしょう。
占いは世界中にたくさんあり、占星術を中心としたものが多いです。
占星術というのは星の運行から、確率的に読み解く学問です。
日本の暦などは、十干と十二支を使った60年サイクルを基本にしていますが、確かに60年前に起こったことを調べていくと、似たような事象が60年後に起こったりと興味深いものです。
なぜ占いで生年月日を使うのか?
そして、占いの多くに使われるのが生年月日です。
なぜ生年月日を使うと思いますか?
色々と諸説はありますが、母体から初めて生まれ出た日の大気に触れたときにエネルギーを受けるというものとや九星気学では、生まれ出る十月十日前の受精した日にエネルギーを受けとり、それがちょうど9つの星を一巡して生まれ出る日が生年月日と合致するという話もあります。
ざっくりとまとめると、占いは、星の動きなどから分かる大気のエネルギーとそこに生まれ出た人の気がどのような組み合わせで連動しているかをまとめた統計学です。
占いは「うらなり」。では、風水は?
そしてもともと「占い」は「うらなり=裏成り」と言われていました。
その背景に流れている裏の成り立ちを知る、という意味です。
占いとは何かを理解いただけたでしょうか?
さて、風水。
風水にも諸説があるのですが、大地に脈々と流れているエネルギーを読み解いた統計学です。
風水は、もともと中国で使われていたもので、使い手として有名なのが三国志に出てくる諸葛亮孔明です。映画にもなった「赤壁の戦い」「レッドクリフ」などは、風水を駆使して奇跡的に勝利をおさめました。
風水が戦で使われていたというと、びっくりするかも知れませんが、興味深いのは、戦から守るための城下町もその流れで風水で作られたと聞くと納得がいくでしょう。
風水的に守られた城下町、そしてそれをミクロに住宅に反映させていったというのが風水の成り立った流れです。
大地に脈々と流れているエネルギーを都市規模から住宅レベルへと落とし込んで行った「風水」。わたしはとても興味深い学問だと思います。
あ、はじめの風水は占い?という質問に対して、その答えは、占いが裏成りというレベルで見ていくと風水は占いですね。
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。