YANO'S BLOG
アスペルガー症候群のことを詳しく知ると生きづらさを解消するヒントになる
2019.08.18 発達障害
※この記事は2018年10月のものを加筆修正したものです
今回からは、いきづらさと住まいの関係についてお伝えしたいと思います。
特にお伝えしたいのが、発達障害と家の関係性です。
 
まず、発達障害についてまだまだきっちりとした認識が広がっていないので、今回はそのことを心理カウンセラーの妻から教わった内容を交えて、お伝えしましょう。 
 
発達障害というと、イメージが分かりにくいのですが、凹凸症候群といったほうが分かりやすいと言います。
 
凹凸症候群というのは、秀でた部分とそうでない部分の差が大きいという意味です。
 
例えば、「絵を描くのがとびきり上手だけど人との会話となるとからっきし」みたいな、実はどこにでもあるような資質も、この凹凸症候群に入ってきます。建築士などをやっている私などもこういう特徴があるので、その分類に入るのではないかと思います。
 
そして凹凸症候群の中で代表的なのがアスペルガーとADHDです。
では、それぞれの特徴を妻のアドバイスを元に、これから説明していきましょう。
 
 

アスペルガー

とても真面目で、優しく、人に尽くします。また、興味のあることにはとことんまで突き詰めて、時間を忘れて取り組みます。
 
その反面、気を使い、うじうじ考え、自己否定の傾向が強く出ます。
 
仕事で怒られても、内心は焦っていて何か言おうと思うけど、適切な言葉が浮かんでこず、顔に表情が出ないままなど
 
上司の怒りをさらに買ったりします。
 
本人は緊張しているのに、表情に出ないから他人から見るとふてぶてしく見える。
 
ここに本人の生きずらさが出てきます。
 
これは大人のアスペルガーの傾向でもありますが、これを子供にそのまま当てはめていっても同じことが言えます。
 
 

ADHD

物事を計画通りに進めることが困難。
これをやらないといけないと思いながら衝動的に目先の快楽に走ってしまう傾向があります。
 
話をするのが得意な人、企画力がある人も多いですが、前置きが無くいきなり話を始めたりするので、突拍子がない感じに人から思われがちです。
 
アスペルガーは、これをしようと決めれば淡々とできるが、ADHDの人はそれが困難になるという違いがあります。
 
 
以上が、アスペルガーとADHDの数あるうちの特徴の一部です。
 
 
ただ、ADHDとアスペルガーには明確な線引きができる人はいないので、多くの場合、両方が混じり合っているので、これらの症状が混合している場合が多いのが一般的です。
 
発達障害の業界的には、そういう意味でも全てがグラデーションでつながっているというニュアンスで、凹凸症候群のことを自閉症スペクトラムと称していますが、それだと特徴を掴みにくいので、アスペルガーとADHDという従来の言い方でまずは特徴を捕まえると分かりやすいようです。
 
次回から、具体的に家との関係性をお伝えしましょう。
 

追伸 

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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。