なぜ著名人の机の上は散らかっているのだろうか?
2019.08.16
片付け
※この記事は2016年のものを加筆修正したものです
心に余裕がなくなればなくなるほど、部屋が散らかって、習慣化し片付かなくなっていくという話をしました。
これは、部屋の状態と心がリンクしていることを示しています。
基本的に、心が混乱している状態だと散らかりやすいということでもあります。
では、部屋が散らかっている人はすべて心が混乱しているのか?
それは一概に言えないでしょう。
散らかっていると散りばめている違いを把握しよう
例えば、アインシュタインやスティーブジョブスなどの机の上などはとっても散らかっていたという話があり、実際にネットで検索してもそういった写真がたくさん出てきます。
ジャーナリストの田原総一郎さんの机の上も見事に散らかっているようです。
しかし、彼のコメントの中に「なるほど!」と思う部分がありました。
田原さんは、机の上のどのあたりに何があるかを大枠把握しているというのです。
一瞬強がりを言っているのかと思う部分もありましたが、実はそうではなく、どこに何があるのか分からないわけではなく、机の上を使って分類していることが分かります。
まるで脳の中身を机の上に広げて棚卸したかのようですね。
散らかっているのではなく、散りばめているというほうがしっくりしそうです。
話を戻しましょう。
もし部屋が散らかっているように見えて、どこに何があるか分かる場合は、心は混乱していませんが、どこに何があるか分からない場合は、心が混乱した状態だと言えます。
では、リビングがこのような状態だったらどうなのでしょうか?
散りばめている本人にとっては、どこに何があるかしっくりしているかもしれません。
しかし、家族からしてみると単に散らかっているだけに見えてしまいます。
「あ!ここに置いていたのに無くなっている!!いったいどこにやったんだ!もぁー!!!」
「何言っているの!散らかっているようにしか見えないし、私にとっては不快よ」
このような会話を見聞きしたことは無いですか?
ここから分かることは、共有スペースではやはり散りばめるのはまずいということです。
個室の場合は、ある程度自由にさせてもらい、自分の脳をクリアーに棚卸する場所として使う。しかし共有スペースではほかの家族のことを気遣う。
このバランスが大切です。
そういった意味でも、リビングなどの共有スペースは、「家族の状態を表す鏡」なのです。
ここは、また別の機会にお伝えしましょう。
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。