YANO'S BLOG
Q&A)現在、夫の両親との二世帯住宅の計画が進行中なのですが、不安でたまりません
2020.02.27 Q&A 家づくり110番 パートナーシップ

(ご質問)

 
主人の実家の家を建て替えて、二世帯住宅にすることになりました。実は不安でたまりません。不安を解消するためには、どういったことに気を付けて家を建てればいいでしょうか?
 

(八納の回答)

 
二世帯住宅で特にパートナー側の親と一緒に住むとなると、大きな不安が出るのは自然なことです。普段は、普通に接していても生活の距離感が近くなることで、これまで以上に緊張感が出てくるかもしれません。
 
人によっては、相手の親との距離感が近くても全く気にならない人もいますが、多くの場合は、気を使って疲れてしまいます。
 
では、どうすればいいのでしょうか?
今回は、心構えの話を中心にお伝えします。
 
大切なのは、まずパートナーとの間で、どういった不安があるかをきっちりと話し合うことです。
 
「もし、お母さんが私たちの暮らしに言及して来たらと思うと不安」
「完全に息を抜くことが出来なくなりそうで怖い」
「子育てにクレームを入れられるんじゃないかと思うと不安」
 
といったように、パートナーにも気持ちを理解してもらいましょう。
 
そして、もう一つ大切なのは、あくまでもパートナー単位(若夫婦と老夫婦)での話し合いをすることです。
 
気がつくと、夫がいつの間にか夫の親の立場になって話をするようになっていた、と言うのはトラブルの元です。
 
妻が夫の家で二世帯を建てる場合は、夫は自分たち夫婦の窓口になって話し合うスタンスを崩してはいけません。妻の両親と一緒にくらす場合も然りです。
 
間違っても、このケースでは夫が橋渡し役をしようとすると「あなたどっちの味方なの!」と後味悪いものになります。もしこのスタンスが取れないのなら二世帯住宅はやめたほうがいいでしょう。
 
メンタルの部分なので、間取りで工夫しても限界があります。先にここをしっかりとしてお互いの気持ちが尊重し会えれば、かなり柔軟で楽しい間取りも出来上がるでしょう。
 
まずは、絶対に外さないでいて欲しい視点です。
 
 
 

 
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。