YANO'S BLOG
第31回 耐震等級1 2 3 の違いを明確に知っておこう
2019.07.10 動画 幸せな家造り 基本の「き」

近年の熊本地震や山形などで起こった地震など、相変わらず日本では頻繁に地震が起こっています。

そういうタイミングで、住宅の構造のことがピックアップされますが、これを機会に住宅の構造についてしっかりと学んでおきましょう。

木造でも壁量計算、金物計算などをベースにした構造検討を行いますが、それ以外にも偏心率や床の強度なども詳細に見ていく構造検討もあります。

また耐震の強度については、耐震等級1、耐震等級2、耐震等級3というものがあります。

耐震等級1は、建築基準法で言われている最低限の構造基準です。

以前の動画で4号特例という悪しき習慣があるため、この最低基準も満たしていない住宅があるので、これらの撲滅を進めるには、4号特例というものを廃止する必要がありますが、これがなかなか進みません。

4号特例廃止に関しては、皆で意識して進めるしかないですが、これから家を建てようと思っている人にとっては、耐震等級2、できれば3を取っていく旨を設計士や施工者に伝えていくことが重要です。

耐震等級2は、耐震等級1に比べて、1.25倍の地震力に耐えれる強さです。
1階の壁の量でいうと、1.55倍ほどになります。

耐震等級3は、耐震等級1に比べて、1.5倍の地震力に耐えれる強さです。
1階の壁の量でいうと、1.86倍ほどになります。

耐震等級を高くすればするほど、壁の量が増えるので、開口部分が減ってしまうので、デザインバランスをしっかりと考える必要があるでしょう。

動画では、その他さらに詳細に伝えていますので、詳細を知りたい方はご覧ください。

 

 

 

 
 
 
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。