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三世代で資産を築くという欧米の発想
2018.08.28
家づくり
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資産
狭小住宅
「狭小敷地を宝物に変える5つの方法」
最後の5つ目を今回お伝えします。
5つ目は、「長寿命の家にする」
です。
この項目も、どの家でも共通する考え方
の一つですが、狭小住宅の意味合いは
もっと広がりがあります。
それは、何かというと、
「利便性の高い場所で、長期に不動産の
運用ができる」
という点です。
欧米には、「三世代で資産を築く」
という考え方があります。
一代目で、借金をして家を建てる。
二代目で、借金を返し終える。
三代目で、資産を築く。
三代続く家を作るとなると
最低50年、出来れば70年以上
持つことができる家にする必要があります。
少子化と経済的な流れから見ると
日本でも、これからは三世代で資産を
築いて行くといういう意識が重要に
なるでしょう。
さて、4つ目の項目の「高断熱高気密」も
家の寿命を伸ばすための一つの鍵ですが、
それ以外にどういうことに気をつけないと
いけないでしょうか?
まずは、構造です。
長年の経験から言うと、私は木造を
おすすめします。
木造以外には、構造として
鉄筋コンクリート造(RC造)と
鉄骨造(S造)があります。
まずS造は、どちらかと言うと商業建築など
に適した大空間を作るための構造で、住宅で
特に高断熱高気密を実現させようとしたら
コストもかかるのと、特に気密を取るのが
かなり難しいので、おすすめできません。
RC造は、木造の単価の3割ましぐらい
かかります。また、コンクリートの寿命が
50年ぐらいが一つの目安なので、
100年持たせるRC造にするのは、
メンテナンス費用も含めて割高に
なるでしょう。
また、将来RC造を解体するときの
産業廃棄物代がかなり、高くなる
可能性もあり、RC造の建物は
気をつけないと「負の遺産」になって
しまう可能性があります。
2018年現在で、木造の解体坪単価は
約3万円ですが、RC造は8〜10万円。
そしてRC造の解体坪単価は、どんどん
上がっていっているのが現状です。
それに対して、木造はちゃんと作りかたに
さえ留意すれば、数百年と持たすことが
可能になります。
そのことから考えても木造がオススメです。
では、どうやって木造の場合、寿命を
伸ばすことが出来るのでしょうか?
次回に続きます。
八納啓創
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。