なぜ、木造住宅の寿命は短いと思われているのか?
2018.08.29
家づくり成功のツボ
省エネ(エコハウス)
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狭小住宅
前回の
「狭小敷地を宝物に変える5つの方法」
の5つ目、「長寿命の家にする」
について、前回は構造によって家の寿命が
どう違うか?について話をしました。
鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造のうち
一番寿命が短いのは、木造と思っている人
がほとんどです。
しかし、これは一部正解ですが、
一部間違っています。
というのも、一番寿命が身近いのも木造で
一番寿命が長いのも木造だからです。
木造住宅はもって25年〜30年。
このように言われて久しかった木造ですが、
これには理由があります。
・それまで壁に断熱材を入れていなかった
のに断熱材を入れるようになって、壁の
なかが結露して腐ってしまうことが増えた
・シロアリ対策がなされていなく、
シロアリ被害が多く出た
・家のサイズと家電製品のサイズが合わなく
なり、その頃は高度経済成長期だったので
家をリフォームせずに建て替えた
・木造の構造的な見解が、専門家でも曖昧
だった
などが、あったからです。
上記の一つ目の断熱材を入れるようになって
家がダメになったというのはびっくりされるかも
知れませんが、それでダメになった家も多く
存在します。
これが短寿命の木造住宅の特徴です。
しかし、上記のことの多くが解消されました。
まず、断熱材についてです。
断熱材の施工に関しては、1970年ごろから
日本でも取り組み始め、その頃は、
グラスウールを使った施工で、
多くの建物が結露により
構造材が腐るなどの状況が生まれました。
グラスウールの部屋内側には防露シート、
外側には透湿防水シートが必要だというのは
高断熱高気密の省エネ住宅を手がける
専門家には、当然のことですが、
今だに、その事を理解せず、
グラスウールの施工で、壁内結露を生み出し
そして、構造材を腐らせてしまう事故が
後を絶ちません。
断熱材は、グラスウール以外にもたくさんの
種類がありますが、世界的に一番普及
しているのは、実はグラスウールなんです。
「グラスウールは、人間の体に良くない」
「化学製品だ」
という人も多いですが、グラスウールは
ガラス繊維で出来た綿状の素材です。
石油から作ったわけではありません。
れっきとした自然素材です。
それとグラスウール以外の断熱材を
販売している営業マンは、今だに
3、40年前のグラスウールの
例を出してグラスウールを
バッシングしています。
グラスウール施工の方法を把握していない
業者が施工するのは問題外ですが、
高断熱にするときは、一番世の中に普及
しているグラスウールを使うのが
いいでしょう。
現在はさらに密度の上がった高性能グラス
ウールというものを使っています。
特殊な材料を使うと将来に改修したり
補修したりするときも特定業者でしか
工事ができなく単価も高くなる可能性も
ありますので、その辺りも注意が必要ですね。
まず、世界のスタンダードが
高性能グラスウール。
このことはぜひ知っておいてください。
八納啓創
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。