ものの溢れ方には2種類ある
2018.11.09
家づくり成功のツボ
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片付け
前回のものの溢れている人の心理は
どのように感じましたか?
あの話には、少し補足が必要です。
ものが溢れているといっても
溢れ方には2種類あります。
一つは受動的。
もう一つは行動的です。
今回は、その話をもう少し掘り下げましょう。
さて、受動的と行動的。
受動的というのは、
ゴミ屋敷などが代表的な例です。
また、部屋の床の踏み場もない状態が
それにあたります。
子供の頃に、そういった環境で育つと
家ってそういうものだと思い込み
自分にはそれが相応しい、自然な状態
だと受け入れてしまってこういう状態が
起こることも多いです。
また、子供の頃は散らかっていない部屋に
住んでいても、別のテーマでお伝えした
凸凹症候群などで、人間関係に生きづらさを
感じるようになると、
「自分はダメな人間だ」
と、自分自身に強烈なレッテルを
貼り始めます。
そして自己憐憫におちいり、
散らかった部屋の方が相応しいという
感覚に陥ってしまうのです。
もし部屋が散らかっていて、
上記のようなことが
あてはまるようでしたら、
整理整頓のコーチについて
まずは、部屋を片付けつつ、
自分の強みを生かしたような
仕事など、やり方を見直して
体制を整えることをやってみましょう。
両方が同時並行で進むと
生きづらさも解消しやすいし、
部屋も片付いてきます。
以前、週末コラムでも
書きましたが、「傾聴カウンセリング」は
受けないようにしましょう。
さて、もう一つの行動的な
ものの溢れ方。
アインシュタイン、ステーブジョブス、
や日本人では田原総一郎さんの机の上が
有名ですが、ものが山積みになっていて
散らかっているように見えます。
しかし、彼らの場合は、
物が溢れているのは変わりないですが、
散らかしているのではなく、
「散りばめている」
というニュアンスの方が近いでしょう。
脳の中身を机の上に、
棚卸しして、そこに散りばめている
ようなイメージです。
ただ、気をつけないと、
物で溢れかえって、思考の枠をはみ出して
いくと、それは雑音に変わって
思考を濁らせる要素にもなります。
ポイントはものが多くても
どこに何があるかを
把握できているかどうか?
今回はその4の補足でした。
次回、5から話を続けます。
八納啓創
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。