家の中を快適にすることに貪欲になりましょう
2018.12.12
省エネ(エコハウス)
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健康
昔ながらの日本の冬の室内風景として、
こたつで背中を丸くしながら
チャンチャンコを着て、みかんを頬張る。
その後ろでは、
ストーブの上にやかんを乗せて
お湯を沸かしている。
真冬の朝、起きて洗面所に行くと
隣のお風呂の洗い場にある桶の水が
凍っている。。
そんなイメージが思い浮かびます。
マンション暮らしの人には
イメージが湧きにくいかも知れませんが、
まだまだ、日本の風景にはたくさん
こういう暮らしぶりが溢れています。
ちなみに、日本は先進国の中でも
住宅におけるエネルギー消費量は
ダントツに少ないです。
それに対して、省エネ先進国のドイツは
日本のエネルギー消費量の1.5倍もあります。
省エネ大国といいながら、
日本の家庭の1.5倍のエネルギー消費量
もあるという事実。
矛盾しているように聞こえますか?
いいえ、そんなことはありません。
なぜなら、ドイツなどでは、
どんな時でも室温を22、3度以下には
しないように暖房をし続けていて、
室温低下から起こる
ヒートショックや健康被害を
起こさないようにしているからです。
逆にいうと、他の先進国から日本は
「命を削って省エネしている」
とまで言われています。
イメージが湧きにくいかも知れませんが、
ヒートショックで亡くなる2万人は
世界でダントツの1位。
2位の韓国でも日本の1/5程度。
ヨーロッパの寒い地域などでは、
数百人程度なのです。
ここから分かることは
「他の先進国は、自宅の中で
寒さに耐えて生活をしていない」
という事実です。
日本人の多くが、
冬は家の中でも寒さを耐え忍んで
生活するのが普通で、それ以上望むのは
贅沢だと感じています。
これだけ、物が溢れ、
物欲に満たされて来た日本。
それなのに、住環境に関してだけは
その感覚が麻痺しているのです。
今回の話に関して
一言で私が伝えるのなら
「家の中を快適にすることに
貪欲になりましょう」
ということです。
アメリカのある州では、
賃貸物件で、16度以下のなる部屋を
貸し出すと、罰金になります。
医学業界では、11、2度以下の
環境にいると健康被害が顕著になる
というデータも出しています。
真冬に窓際が結露だらけになる家は
室温が確実に10度を下回る状況です。
それに対して、ドイツは20数度以下の
室内環境には絶対にしないという
人が健康に過ごすための
最低基準を感覚で持っています。
「じゃ、八納さんがいうように
バンバン暖房すればいいのか?
それじゃ、地球環境がより
汚染されるんじゃないですか!」
という声も聞こえて来そうです。
しかし、健康寿命を延ばす
住まいのあり方はとても重要だと
考えています。
健康寿命というのは、
健康的に自立して生活できる
年齢の上限のことを言っています。
日本は、超寿命国ですが、
寿命と健康寿命の間に
10年以上の差があることも
忘れてはなりません。
最後の10年は介護が必要な人が
圧倒的に多いということです。
そのためにも健康寿命を
延ばすことはとても重要です。
室内環境が、
最低でも16度以上ある環境を
増やすこと。
16度以下になるくらいだったら
しっかりと暖房する。
その時に、暖房代が月1、2万円
増えるようだったら、
そのことを省エネ住宅の
専門家などに相談して、
断熱改修するのも一つです。
ぜひ先進国のライフスタイルを
実現させる意味でも、
寒い家にすまないでください。
これは、次の世代の子供達にも
つながる話です。
将来的に、しっかりと省エネが
されている住環境に快適に住むことが
普通になることは、私の一つの目標です。
八納啓創
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。