YANO'S BLOG
リビングイン階段っていいのですか?
2018.07.08 家づくり成功のツボ メルマガバックナンバー 子育て リビングイン階段
「八納さん、リビングを通って二階に
上がるリビングイン階段がいいって
聞いたんですけど、どうですか?」
 
という質問をよく受けます。
 
子供が、玄関から直接二階に上がらずに
リビングを通るので、必ず顔を見ることが
できます。
 
わが子とのふれあいが増えるということを
狙っている部分もあるでしょう。
 
私の答えはこちらです。
 
「リビングイン階段でもそうでなくても
 どちらでもいいですよ」
 
なぜ、そのように私がいうのか?
 
それはこれまでなんども話をしてきた
子供部屋の使い方にポイントがあるから
です。
 
アメリカから入ってきた子供部屋は
本来、寝るとき以外には入らない部屋。
 
アメリカの子供は、学校から帰ってきた
基本リビングにいます。
 
それに対して、日本の子供部屋は、
勉強やその他の生活までも子供部屋で
行う習慣がついてしまっています。
 
要するに、学校から帰ってきたら
自分の部屋に閉じこもってしまう習慣が
身についてしまっているのです。
 
アメリカのように、普段からリビングで
時間を過ごす習慣がある場合は、リビング
イン階段であってもなくても問題ありません。
 
しかし、部屋に閉じこもる傾向のある
わが子の場合には、リビングイン階段
でないと、顔をあわせる機会がなくなると
危惧しているのでしょう。
 
私の答えを、もう少し突っ込んで言いますね。
 
上記の習慣をリビングイン階段で補おうと
してもうまくいかないんです。
 
なぜなら、部屋の閉じこもる習慣がある
子供は、リビングイン階段でリビングを
通ることを「うざく」感じていて、
できる限り親と顔を合わさないように
タイミングを狙って、リビングを通過する
だけだからです。
 
次回に続きます。
 
 
八納啓創
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。