YANO'S BLOG
これからの時代、家の資産性を一気高める要素とは?
2018.07.19 省エネ(エコハウス) メルマガバックナンバー
家の資産性について、引き続き
話をしましょう。
 
これまでは耐久性や立地の話を
してきました。
 
では、それ以外に家の資産性と
関連する項目はあるのでしょうか?
 
 
もちろん幾つかあります。
その中で、近年注目されているのが
「家の燃費性能」です。
 
このメルマガでも何度か取り上げてきた
内容なので、ざっくりと分かるかたも
いるかも知れませんが、ここでもう一度
説明しましょう。
 
家の燃費性能というのは、
毎月の光熱費がどれくらいかかる家なのか?
の指標になります。
 
住宅以外では、車など1リッターのガソリンで
どれくらいの距離を走ることができるか?
 
という燃費表示は当然になっています。
 
それが住宅では、
「この家はどれくらい光熱費のかかる家か?」
の表示がほとんどありません。
 
しかし、欧米では不動産価値としての
家の燃費表示が促進されていて、
燃費のいい家の資産価値が高く保たれる
傾向が出てきているのです。
 
確実に家の燃費性能が資産価値に
影響することを物語っているのですが、
日本でも2020年以降、私の予測ですが
2025年ぐらいには、家の燃費性能が
不動産価値に連動し始めるでしょう。
 
私の事務所では、
この燃費計算を計画段階から
シミュレートして、光熱費の算出や
断熱材の厚さや窓の種類などを
決めていきます。
 
「どれくらいの燃費性能にすればいいか?」
 
ですが、計画時に追加した断熱や窓性能の
差額のお金が従来の光熱費との差額で、
10年以内に償却できることを
一つの目安にします。
 
毎月の支払いでイメージしてもらいましょう。
 
例えば、毎月10万円の住宅ローンを
払っている通常の家の場合、毎月の光熱費は
大体3万円ぐらいします。合計13万円。
 
それに対して12万円の住宅ローンを
支払っている高断熱高気密の燃費のいい家の
場合は、光熱費が約1万円ぐらいまで
下がります。こちらも合計13万円。
 
財布から出て行くお金が一緒なのに
快適性の全く違う家が手に入るという
この事実は、興味深くないですか?
 
光熱費が3→1万円なので、差額2万円。
10年だと約240万円が光熱費の差額
なので、それくらいを建設当初に増額して
高断熱高気密化を図るイメージです。
 
10年目以降は、家の財布から出て行く
お金が毎月2万円減額できているイメージ。
 
太陽光発電は、ソーラーパネルの寿命が
長くて20年ですが、燃費性能を高めると
その減額効果はずっと続きます。
 
どこにお金を投資して家の資産価値を
高めるか?
 
とても重要なポイントです。
 
 
八納啓創
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この記事の著者
八納客創(やのけいぞう)
一級建築士 G Proportion Architects 代表。
「快適で居心地よく洗練されたデザイン空間」を探求している1級建築士。「孫の代に誇れる建築環境を作り続ける」をビジョンに、デザイン性と省エネ性、快適性を追求する一般建築を、そして住宅設計では「笑顔が溢れる住環境の提供」をコンセプトをもとに、会社員から経営者、作家など幅広い層の住宅や施設設計に携わる。